11月22日（火）のマーケット 
11月21日の米国株式市場は下落。中国では感染再拡大を受けて、各地でロックダウン(封鎖措置)と報じられたため、世界経済への悪影響が警戒された。NY証券取引所ではビザやユナイテッドヘルス、セールスフォースが売られた。ディズニーはボブ・アイガー氏の最高経営責任者(CEO)復帰を発表したため、業績回復期待から買われた。NYダウは前日比45ドル(0.13％)安の33,700ドル。ナスダックではテスラやアップル、ペイパルが売られ、ネットワークセキュリティのパロアルトネットワークスは続伸となった。NASDAQ総合指数は前日比121ポイント(1.09％)安の11,024。S＆P500指数は前日比15ポイント(0.39％)安の3,949。
財務省が発表した10月の財政投融資実績で、大学ファンドに8000億円の拠出が判明した。今年度の拠出は10月が初めてで、年度末までに4兆8889億円を調達するため、毎月このペースの拠出が続くと期待され、日経平均は続伸。プライム市場では、電力６社が電気料金の値上げ申請観測報道でガス株も上昇。メガバンクと保険、商社、トヨタやオリンパスが高い。塩野義は新型コロナ飲み薬治療薬の緊急承認の期待で物色された。一方、Ｗスコープやエムスリーは下落。
スタンダード市場では、フェローテックが続伸となり、アルメディオは上げ幅を縮めたが11月２日に発表した今期黒字転換見通しによる上昇トレンドが続いた。アルマードは自社株買いの発表を好感。ハーモニックはナブテスコの売却が響き６日続落。日本ビジネスシステムは５日続落。
グロース市場では、坪田ラボがＡＧＣとの特許登録で大幅続伸。エフ・コードは２つの事業の譲受を発表しストップ高。細胞加工受託の業務提携のＷａｑｏｏは２日連続ストップ高。マイクロ波化学は５日ぶりに反落しストップ安。バンクオブイノベも反落、ｐｌｕｓｚｅｒｏは続落。
チャート上では、上ヒゲを伴う陽線。窓を空けて5日移動平均線を飛び越えた。このまま2万8000円台を維持できるか注目される。
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注目記事 Pick up
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【例年通り 帰ってきた外国人】
日本証券新聞11月24日（木）紙面1面TOP記事掲載
買い手は欧州勢 「12月までは流入続く」と
23日に日本、24日も米国の休日控えながら意外な強さを発揮した東京市場。一気に上放れたTOPIXは8月19日以来の2,000ポイントまで、あと1.39ポイントに迫った。背景に指摘されるのが外国人買いだ。前日、“バフェット買い”の判明した大手商社に一段高が相次いだことも象徴的か。
直近発表の11月第2週(7～11日)の外国人の買越幅5,209億円は4月第1週(6,857億円)以来7カ月ぶりの高水準となった(逆に個人が2年ぶりの売越幅)。9月第4週間での7週連続売り越しから一転、10月以降買い越し姿勢を強めており、この間の株価推移と照らし合わせれば、外国人が買えば上がる(買わなければ上がらない)需給構造も浮かび上がってくる。
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今日の市況概況
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11月22日（火）☆[概況/大引け]
大学ファンドへの資金拠出を好感。電力6社が値上げ申請予定で電力ガス株が高い
大引けの日経平均は170円高の2万8,115円、TOPIXは22ポイント高の1,994ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,467、下落銘柄数は326。出来高は12億428万株、売買代金は2兆9,231億円。
財務省が21日に公表した10月分の財政投融資の実績で、大学ファンドは10月に財政融資8,000億円を借り入れた。
大学ファンドに対する資金拠出は昨年度は3月にまとめて実施されたが、今年度は10月が初めてで、今年度分は4兆8,889億円を調達するため、年度末の3月まで毎月8,000億円ペースの拠出が続くのではないかと期待され、日経平均は続伸となった。
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