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コラム2022年11月30日

【本日のマーケット】11月30日(水)

11月30(水)のマーケット                                                                   

11月29日の米国株式市場でNYダウは保ち合い商状。中国はゼロコロナ政策の見直しに踏み込まず、政策を微調整する努力を続けると述べた。NYダウは一時、187ドル安となったが、その後、保ち合い水準に戻した。ボーイングやキャタピラーが買われ、貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)はドイツ銀行による投資判断引き上げで上昇した。一方、ビザやディズニー、ショッピファイは売られた。NYダウは前日比3ドル(0.01%)高の33,852ドル。ナスダックは3日続落。ナスダックではアップルが3日続落となり、アマゾンとテスラも安い。中国のEコマース企業のピンドュオドュオは続伸。NASDAQ総合指数は前日比65ポイント(0.59%)安の10,983。S&P500指数は前日比6ポイント(0.16%)安の3,957。

日経平均は4日続落となったが、前場に比べて下げ幅を縮めた。23年の世界半導体市場が4年ぶりマイナス成長の見通しでレーザーテックやディスコが朝方売られたが下げ幅を縮小。中国の製造業PMIが2カ月連続で50割れとなり、キーエンスやSMCは安い。一方、エーザイは「レカネマブに起因する死亡ではない」と説明し反発。海運大手3社は高配当銘柄でインカムゲインを狙った大学ファンドの買いとの見方も。IHIはSMBC日興証券が目標株価を高めた。

スタンダード市場では、アルメディオとテセックが3日続落。イクヨとヒラノテクシードは利食い売りで大幅反落。株式分割発表の新東は2日連続ストップ高となり、セーラー広告は地域産品の企画開発子会社設立で朝方ストップ高。川崎地質は業績上方修正が好感された。グリーンズが上昇。

グロース市場では、マイクロ波化学とカヤックが反落し、Waqooが売られた。NFT販売代理店になるイオレは3日続伸となった。ビッグデータ解析のVALUENEXが一時ストップ高。ビリングシステムは日銀の「デジタル円」実証実験報道で思惑買いが入り一時ストップ高。

チャート上では、下ヒゲを伴う陽線。25日移動平均線(2万7,791円)で下げ止まった格好となった。2万8,000円台回復とはならなかったが、ほぼ高値引けとなっており、明日以降の期待をうかがわせる。

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卯年は跳ねる? 不況回避で「3万4,100円」も
日本証券新聞12月1日(木)紙面1面TOP記事掲載

三井住友DSアセット 市川雅浩氏語る

2023年の世界経済は低成長だが深刻な不況は回避し、日本株は順調に回復。日経平均は3万4,100円に――。三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト(写真)は報道関係者向け勉強会で、2023年の経済見通しを分析。「卯年は跳ねる」との格言通りになりそうだ。

来年は米欧で利上げの累積効果が顕在化し、先進国の予想成長率は0.6%と今年の2.5%(予想)から大きく減速する。しかし、多くの国が資源高の影響を和らげるため、補助金などの財政政策を実施。景気を下支えし市川氏は「マイナス成長までは至らない」とみている。

米国経済について市川氏は「インフレが落ち着くにはサービス価格と帰属家賃に落ち着きが見られるかがポイント」と指摘。利上げ幅は12月以降縮小し、来年3月に利上げ終了。インフレ率も緩やかに低下する。成長率は来年4~6月期にゼロ成長まで低下して底をうち、その後は緩やかに回復するという。

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今日の市況概況
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11月30日(水)☆[概況/大引け]

後場は下げ幅を縮小。朝安の半導体関連も下げ幅縮小。エーザイが反発し、海運が高い。IHIはSMBC日興が評価

大引けの日経平均は58円安の2万7,968円、TOPIXは7ポイント安の1,985ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は488、下落銘柄数は1,287。出来高は16億6,450万株、売買代金は4兆1,516億円。
日経平均は4日続落となったが、後場は下げ幅を縮めた。

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