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コラム2023年1月25日

【本日のマーケット】1月25日(水)

1月25(水)のマーケット                                                                   

1月24日の米国株式市場は高安まちまち。NYダウは反落して始まったが、その後はもみ合いとなり後半は上昇に転じ、3日続伸となった。NY証券取引所ではロッキードマーチンは売上高がアナリスト予想を上回ったことで買われた。
損保のトラベラーズは寒波で支払い保険料が増え、10~12月期が4割減益だったが、収入はアナリスト予想を上回ったことで上昇した。3Mは通期の利益見通しがアナリスト予想を下回ったことで売られた。NYダウは前日比104ドル(0.31%)高の33,733ドル。ナスダックは3日ぶりに小反落。半導体メーカーのAMDはバーンスタインが投資判断を市場平均並みに下げたことで反落した。パソコンの環境悪化とライバルのインテルによる価格戦略をマイナス視している。トラックメーカーのパッカーは決算がアナリスト予想を上回ったことで買われた。NASDAQ総合指数は前日比30ポイント(0.27%)安の11,334。S&P500指数は前日比2ポイント(0.07%)安の4,016。

日経平均は4日続伸。プライム市場では、日本電産が減益予想に下方修正し、ディスコは決算がアナリスト予想を下回ったことで売られたため、日経平均も反落スタート。しかし、寄り付きが安値となり、その後はもみ合いの展開からプラス圏に浮上。本日の投信設定を受けて、後場は上げ幅を拡大。前日売られた鉄鋼株と海運株が巻き返した。大日本印刷は米エリオット・マネジメントが第3位株主になったと報じられ急騰。少子化対策関連のテノがストップ高。スズキはインド子会社の決算で高い。銀行と商社はさえない。

スタンダード市場では、DNAチップ研究所に三井化学が出資することを受けストップ高。逆浸透膜用支持体の新工場計画の阿波製紙は連日のストップ高。電動キックボード関連のサンオータスも一時3日連続ストップ高。一方、テラプローブは反落し、フルハシEPOやカイノス、日食化が安い。

グロース市場では、変形膝関節症治療の軟骨細胞シートのセルシードがにぎわい、pluszeroは事業計画の報告書を発表し、26年10月期まで営業利益は年率81%成長が目標のためストップ高。ELEMENTSが再びストップ高。マイクロ波化学は続落となり、FIXERが下落。

チャート上では、寄付きが安値で上ヒゲを伴う陽線。先週の底値圏でジリ高の動きから、パッと上放れて、ほぼ同等の二本の陽線が並んだ。これは酒田五法で言う所の「並び赤(陽線)、もっとも強し」が示現。翌日に上寄りすれば大上げの前兆とされる。

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日電産、「失望決算」に急落
日本証券新聞1月26日(木)紙面1面TOP記事掲載

来期V字回復掲げる一方で、気掛かり要因も

25日の東京市場の話題をさらったのが日本電産(6594・P)だ。前日の4~12月期決算発表時に今3月期営業利益見通しを2,100億円(前期比22.4%増)から1,100億円(同35.8%減)へと大幅減額修正。夜間のPTS(私設取引システム)で一時9.9%安となった流れをなぞるように、一夜明けた東証でも朝方7.0%安まで売られた。米国では決算悪のスリーエム急落が注目を集めたが、決算発表シーズン本格化を控えた日本株の出ばなをくじかれた格好だ。日本電産は日経平均下落寄与度トップ(11円強)。2021年末に10位だった時価総額順位も35位に後退している。

日本電産の永守重信会長がCEO(最高経営責任者)退任を発表した21年4月22日以降の四半期決算発表直後の株価の反応は表の通り(昨年4月21日に復帰発表)。前回、ようやく悪い流れに歯止めをかけ、アナリストからは「業務執行のスピード感が増した」との声も聞かれたが、少し前の状態に戻った格好だ。

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今日の市況概況
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1月25日(水)☆[概況/大引け]

本日の投信設定が作用し後場寄りは跳ね上げたが、終盤鈍化

大引けの日経平均は95円高の2万7,395円、TOPIXは7ポイント高の1,980ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,146、下落銘柄数は604。出来高は9億9,044万株、売買代金は2兆5,255億円。
日本電産が通期の営業利益予想を増益予想から減益予想に下方修正し、ディスコは第3四半期の実績と第4四半期の予想がアナリスト予想を下回ったことで下落した。
そのため、本格化してくる決算発表への懸念が募り、日経平均も反落して始まったが寄り付きの123円安(2万7,175円)が本日の安値となり、その後はもみ合いとなった。

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