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コラム2023年2月1日

【本日のマーケット】2月1日(水)

2月1(水)のマーケット                                                                   

1月31日の米国株式市場は反発。第4四半期の雇用コスト指数が前期比1.0%上昇と、第3四半期の同1.2%上昇から鈍化し、市場予想の1.1%上昇も下回ったことが好感された。エクソン・モービルやユナイテッドヘルスは買われたが、キャタピラーは決算がアナリスト予想を下回ったことで売られた。NYダウは前日比368ドル(1.09%)高の34,086ドル。ナスダックはテスラやアマゾン、AMDが高い。韓国のサムスン電子が今年のスマホ市場の縮小見通しを示したことで、半導体メーカーのマイクロン・テクノロジーは売られた。NASDAQ総合指数は前日比190ポイント(1.67%)高の11,584。S&P500指数は前日比58ポイント(1.46%)高の4,076。

朝方は米国株反発を好感したが、FOMC発表前で伸び悩んだ。現状のスポット運賃でもコンテナ船統合会社の黒字見通しが示されたため海運大手は高い。メルカリが好調を継続。レーザーテックは受注減少で急落。新日本科学は通期経常利益予想の下方修正と四半期受注減で下落。JR西は通期利益計画を大幅に超過したが、新幹線需要が弱いため、モルガン・スタンレーが目標株価を下げた。西松建設は通期営業利益と配当予想を下方修正し大幅安。

スタンダード市場では阿波製紙が4日ぶりに反発しストップ高。IXナレッジは業績上方修正と特別配当の加算で高い。セリアは減益決算だったが通期予想に対する進捗率が高く買われた。安江工務店はニッソウによる買い増しで大幅高。ミナトHDと住石HDが売られ、東京ソワールは反落。

グロース市場では、ギックスが3日続伸。グローバルセキュリティは好決算で急騰し、VEGAは通期予想の上方修正で買われた。ジェイテックは業績上方修正でストップ高。M&A総研は反落し、エコモットは信用取引規制で下落した。ただ、同じく信用取引規制のトラースOPは反発。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。一時、2万7,500円台に乗せるも、5日移動平均線(2万7,370円)上には浮上できず。FOMC通過後の動きが注目される。

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どうなる、どう見る? 半導体製造装置
日本証券新聞2月2日(木)紙面1面TOP記事掲載

レーザーテックとSCREEN、受注で明暗

雇用関連の指標低下を受け、インフレ圧力が弱まったとの見方から前日の米国株式市場は大幅高。1日の東京市場も全般堅調な値動きとなった。決算発表が本格化するなか、1月31日に業績を発表したレーザーテック(6920・P)SCREENHD(7735・P)という半導体製造装置メーカー2社の明暗が目を引いた。

レーザーテックは朝方ウリ気配で始まり、引けにかけては前日比3,520円安(13.7%安)の2万2,010円まで下げた。同社が発表した2023年6月期第2四半期(22年7~12月)の連結業績は売上高が前年同期比49.2%増の551億円、営業利益が同41.6%増の181億2,400万円と大幅な増収増益だった。半導体の微細化が進むなか、EUV(極端紫外線)マスク欠陥検査装置で高いシェアを持ち、成長が期待されているが、通期の受注高を従来の3,000億円から1,800億円に引き下げたことがショック安につながった。ただ、減額の要因は顧客の都合による後ろ倒しであり、来上期をボトムに回復に向かう見通しだ。通期予想の売上高1,400億円(前期比54.9%増)、営業利益420億円(同29.3%増)は据え置かれたた。

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今日の市況概況
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2月1日(水)☆[概況/大引け]

FRB議長会見を控え、もみ合い。海運は高いが、レーザーテックは受注予想下方修正で急落

大引けの日経平均は19円高の2万7,346円、TOPIXは3ポイント安の1,972ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は749、下落銘柄数は1,014。出来高は11億900万株、売買代金は2兆8,570億円。
米国株反発を受けて日経平均は取引開始直後に2万7,547円(220円高)となったが、今晩の米国FOMC後のFRB議長の会見で、インフレ鎮静化を最優先する姿勢や年内の利下げを否定するような発言を行うと米国株は下落と警戒され、日経平均はもみ合いとなった。

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