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コラム2023年2月6日

【本日のマーケット】2月6日(月)

2月6(月)のマーケット                                                                   

2月3日の米国株式市場でNYダウは続落となり、ナスダックは4日ぶりに反落。1月の雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比51万7千人増加となり、市場予想の19万人増を大幅に上回った。次回3月のFOMCでの利上げが最後になるという観測が後退し、その次の5月も追加利上げが実施され、利下げ開始の時期も後ずれするという見方が強まったため、金利が上昇しハイテク株が売られた。1月のISM非製造業指数が55.2と12月の49.2から上昇し、市場予想の50.4を上回ったため、景気回復を評価した買いで、NYダウが上昇に転じた場面もあった。フォードは2022年12月期が赤字に転落したことで売られた。半導体不足に伴い供給制約や原材料高騰が響いた。NYダウは前日比127ドル(0.38%)安の33,926ドル。アマゾンは10~12月期決算で純利益が前年同期比98%減となったことで下落。売上高は過去最高を記録したが、投資先の株式の評価損が足を引っ張った。NASDAQ総合指数は前日比193ポイント(1.59%)安の12,006。S&P500指数は前日比43ポイント(1.04%)安の4,136。

米1月雇用統計で円安が進み、政府が雨宮副総裁に日銀総裁打診の報道で拍車が掛かった。金融政策が急転換の可能性は低いという見方から不動産株が買われ、円安で自動車株も物色。総合商社は増配や自社株買いの発表が好感された。IRジャパンは大幅減益だったが、通期予想を超過したことで急騰。JCRファーマはシティグループによる投資判断引き上げで高い。一方、マイナス金利の解除期待が後退したため銀行株は売られた。電機株がさえず。

スタンダード市場では、防犯・監視システムのダイワ通信が2日連続ストップ高。東和ハイシステムは業界初となるAI・音声電子カルテ統合システムを3月に販売開始することでストップ高。パチスロ関連のユニバーサルは手じまい売りで大幅安。オーナンバは今期減益見通しで売られた。

グロース市場では、子どもが多い世帯ほど所得税が軽減される「N分N乗方式」の導入期待で保育所のAIAIグループは3日連続ストップ高。監視カメラ関連のセキュアは3日連続ストップ高。ユニフォームネクストは今期業績予想でストップ高。スカイマークは上方修正なく下落。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。ギャップアップとなり、2万7,500円処を上放れた。

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今年は絶好の買い場の年!?
日本証券新聞2月7日(火)紙面1面TOP記事掲載

インフレ落ち着き、景気後退回避の好循環へ

マネックス証券は2日、各分野のアナリストによるメディアセッションを開いた。日米株式、暗号資産など各分野とも今年は好調になると予測している。

このうち、日経平均3万6,000円と強気の予想をしている広木隆チーフ・ストラテジスト(写真)は「インフレが落ち着き、リセッションが回避され、年後半から来年にかけて景気が良くなるといういい流れがコンセンサス。一番良いのは日本だと思う。IMF(国際通貨基金)の予想も日本を上方修正している」とポジティブな見方を示した。

広木氏は日本電産(6594・P)が下方修正し、永守重信代表取締役会長が「リーマン・ショック時に下方修正した際、みんなに驚かれたが、結局、他社も同様になった。我々が落ちる時は他(社)も落ちる時」と警告したにも関わらず、“日本電産ショック”は起きなかったと指摘。「構造改革費用のために利益を下方修正したが、売上高は上方修正している。事業環境は悪化して下振れしたわけでない。これから世界経済が減速するという見方は現状を見ておらず、これまでの刷り込みを脱却できていないのでは」と述べた。

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今日の市況概況
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2月6日(月)☆[概況/大引け]

雨宮日銀総裁観測を受け、円安株高。不動産と自動車、商社が買われ、銀行と電機は安い

大引けの日経平均は184円高の2万7,693円、TOPIXは8ポイント高の1,979ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,223、下落銘柄数は541。出来高は13億1,554万株、売買代金は3兆174億円。
先週金曜日に米国で発表された1月の雇用統計で、非農業部門の雇用者数が51万7千人増加と急増したため、FRBが早期に利上げを停止するという見方が後退し、ドルが買われ、円相場は1ドル=131円20銭となった。
そして、日経新聞が政府は日銀次期総裁を、雨宮副総裁に打診したと報じたことを受けて、円相場は一時1ドル=132円台半ばへと円安に拍車が掛かった。

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