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コラム2023年2月20日

【本日のマーケット】2月20日(月)

2月20(月)のマーケット                                                                   

2月17日の米国株式市場でNYダウは反発。FRBのボウマン理事は講演で「2%のインフレ目標を達成するまで長い道のりが残されている。一段の進展が見られるまで、利上げを継続しなければならない」と発言した。早期利上げ停止観測が後退し、エヌビディアやマイクロソフトなどがハイテク株が売られた。フランス中銀の総裁がECBの政策金利は夏にかけ、遅くとも9月にピークに達すると述べたが、欧米による利上げ継続が年内の利下げは問題外との考えを示した。欧米の利上げ継続が世界景気を冷やすという見方でNY原油先物が続落となったため、エクソンモービルとシェブロンが売られた。不況抵抗力のあるディフェンシブ株が物色され、ジョンソン&ジョンソンやユナイテッドヘルスが買われたため、NYダウは後半に反発した。NYダウは前日比129ドル(0.39%)高の33,826ドル。ナスダックは続落。エヌビディアやペイパル、アドビ、インテルが売られ、モデルナはメッセンジャーRNA(mRNA)テクノロジーに基づく季節性インフルエンザワクチンについて、臨床試験がまちまちだったと発表したことで下落した。A型では強い免疫反応を引き起こしたが、B型については承認済みワクチンと同等の効果が見られなかった。NASDAQ総合指数は前日比68ポイント(0.58%)安の11,787。S&P500指数は前日比11ポイント(0.28%)安の4,079。

日経平均はもち合い。プライム市場では、メガバンクが買われ、オリックスや野村HDも高い。NTTはドコモのARPU(1契約当たりの収入)底打ちが遠くない可能性とNTTデータが海外事業に自信を示したことで上昇。横浜ゴムは農業機械用・産業車両用タイヤのTWS社の買収スケジュールが具体化したことで大幅高。グリーは新規上場が承認されたカバー社に持ち分法適用会社の投資ファンドが出資していることで大幅高。一方、海運と電機、精密、非鉄は安い。

スタンダード市場では、Eインフィニティが10日続伸。本日はスタンダード市場の上場維持基準を満たしたとの発表があった。AI活用の登園通知システムのダイワ通信は大幅続伸。黒鉛とモリブデン合金の接合研究の東邦金属も大幅高が継続。Abalanceは反落し、東映アニメは続落。

グロース市場では、EDPは大株主が売却で下落が続いたが、本日は8日ぶりに反発。東京通信はリアルとバーチャルを融合した「AMIZA CITY GINZA」α版が完成と発表しストップ高。サンクゼールが3日続伸。マイクロアドは反落し、バンクオブイノベは3日続落。

チャート上では、長めの下ヒゲを伴う陽線。上値の重さは継続しているが、本日は大引け高値引けとなった。

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Vチューバー事務所のカバー 上場承認
日本証券新聞2月21日(火)紙面1面TOP記事掲載

ANYCOLOR旋風再び!?

前週末17日、3月IPO(新規上場)の目玉の一つとされるカバー(5253・G)の上場が承認された。ユーチューブなど動画配信プラットフォームで活動するバーチャル・エンターテイナー「Vチューバー」のキャラクターIP(知的財産)開発と、Vチューバー事務所「ホロライブプロダクション」運営を行う。

同社所属のVチューバーは、ユーチューブのチャンネル登録数ランキングで業界のグローバルトップ10をほぼ独占するなど多くのファンを獲得。ファンコミュニティの拡大とともに、デジタルグッズ販売やメーカーなどへのIPライセンスアウト、タイアップ広告などコマース展開により業績は右肩上がり。今2023年3月期は売上高180億5,600万円(前期比32.1%増)、経常利益21億3,600万円(同15.2%増)を見込む。昨年6月に上場し、株式市場に旋風を巻き起こしたANYCOLOR(5032・G)の同業とあって注目度は非常に高い。

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今日の市況概況
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2月20日(月)☆[概況/大引け]

保ち合い。金融が買われ、日本製鉄8連騰。NTTが高い。電機とチタン関連は下落

大引けの日経平均は18円高の2万7,531円、TOPIXは7ポイント高の1,999ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,310、下落銘柄数は467。出来高は10億1,308万株、売買代金は2兆2,925億円。
1月は米国の利上げが3月で打ち止めになるという見方が出ていたが、インフレ圧力が根強いため、先週は米地区連銀総裁やFRB理事から一段の利上げが必要になるという見通しが示されたことを受けて、市場では3月、5月、6月と利上げが続くという見方に傾いている。
ただ、米国の利上げ継続観測に伴い、ドルが買われ円安が期待されていることが下支え要因となり、週明けの日経平均は保ち合いとなった。

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