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コラム2023年2月22日

【本日のマーケット】2月22日(水)

2月22(水)のマーケット                                                                   

2月21日の米国株式市場でNYダウは反落。2月の総合購買担当者景気指数(PMI)が50.2と、8カ月ぶりの高水準となり、市場予想の47.5を上回ったため、金利が上昇した。ウクライナに対するロシアの侵攻に終結の兆しが見えず、米国がウクライナに追加軍事支援や対ロ制裁強化を発表し、ロシアは核軍縮合意を停止を表明したため、米ロの対立も警戒された。ホームセンター大手ホーム・デポは通期減益見通しや、時給労働者の賃金引き上げに向けた10億ドル(約1,350億円)規模の計画が嫌気され大幅安となった。NYダウは前日比697ドル(2.06%)安の33,129ドル。ナスダックは3日続落。テスラやエヌビディアが安い。カナダの鉱山会社でナスダックに上場しているシグマ・リチウムはテスラが買収を検討していると報じられ、急騰した。シグマ・リチウムはブラジルで大規模なリチウム鉱床を開発している。NASDAQ総合指数は前日比294ポイント(2.50%)安の11,492。S&P500指数は前日比81ポイント(2.00%)安の3,997。

米長期金利が4%目前となり米国株は大幅安。日本の長期金利は日銀の許容上限の0.5%を2日連続で上回ったため、日経平均も2万7000円大台割れ寸前まで下落となった。ほぼ全面安で自動車や電機が売られ、リクルートは昨年来安値。東京ガスは総還元性向を下げたことが失望された。ゆうちょ銀行は日本郵政による株式売却観測報道で下落。高配当利回りの日本郵船が高い。リスキリング(学び直し)関連のスクーが大型資金調達に成功したため、レアジョブが急騰。

スタンダード市場では、MITとヤマトインター、クルーズが下落。Eインフィニティは12連騰。オーミケンシはカーボンナノチューブ含有セルロース繊維で特許を取り、パンクしても一定距離を走れる「ランフラットタイヤ」向けに期待。スマートバリューはソフトバンクと連携し自治体DX。

グロース市場では、EDPが売られ、スマートドライブ、QDレーザ、ヘッドウォータースは利食い売り。スマサポは安値更新となった。日本電解は韓国のLG化学が買い取る計画と報じられことで大幅高。eWeLLは6日ぶりに反発。ブランディングテクが大幅高となった。

チャート上では、ギャップダウンとなり大陰線。各移動平均線も下抜けて、一目均衡表の雲の上限(2万7,082円)で下げ止まった形。ここで踏み止まれるか、正念場となる。

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WBC日本優勝で株価も高騰!? 大谷、ダル、村神様……3月8日開幕
日本証券新聞2月24日(金)紙面1面TOP記事掲載

三井住友DSアセットのレポートが話題

第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が3月8日に開幕。20カ国・地域が参加し、東京ドームなどで熱戦が繰り広げられる。新型コロナの影響で2年間延期されており、スポーツファンの関心も高い。日本が優勝すれば株価が大幅に上昇するアノマリーもあり、侍ジャパンに期待がかかる。

日本は過去4度すべて準決勝以降にコマを進めている唯一のチーム。今年は米大リーグの大谷翔平選手やダルビッシュ有投手、昨年、史上最年少の三冠王を獲得し「村神様」で流行語大賞を受賞したヤクルトスワローズの村上宗隆選手らスター選手が勢ぞろい。17日から宮崎県で強化合宿を行っている。

三井住友DSアセットの宅森昭吉チーフエコノミストのレポートによると、日本が優勝した第1回、第2回大会で決勝戦当日の日経平均株価の終値は開幕直前の終値と比べ、第1回は832円、第2回は1,054円上昇。準決勝どまりだった第3回、第4回もそれぞれ955円、112円上昇している。宅森氏は「テレビ中継が高視聴率の侍ジャパンの試合での勝利は、日本中を元気づけ、株価押し上げにも貢献する傾向があるようだ」と分析している。

ミズノ(8022・週足)

侍ジャパンのオフィシャルユニフォームパートナーはミズノ(8022・P)が就任。野球ブームが起きればゼット(8135・S)デサント(8114・P)アシックス(7936・P)も恩恵を受けそう。

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今日の市況概況
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2月22日(水)☆[概況/大引け]

長期金利が一時2日連続0.5%超で下落。ほぼ全面安。東京ガスは総還元性向の引き下げに失望

大引けの日経平均は368円安の2万7,104円、TOPIXは22ポイント安の1,975ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は375、下落銘柄数は1,393。出来高は12億199万株、売買代金は2兆8,131億円。
米国で10年債利回りが4%に接近し、米国株が大幅安となり、日本では日銀によるイールドカーブコントロール(長短金利操作)政策の上限0.5%を一時、2日連続で上回ったため、日経平均は下げ幅を拡大し、2万7,000円に迫った。

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