TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】2月28日(火)
コラム2023年2月28日

【本日のマーケット】2月28日(火)

2月28(火)のマーケット                                                                   

2月27日の米国株式市場は反発。先週末の大幅安の反動や、1月の耐久財受注が前月比4.5%減となり、市場予想の4%減よりも低下したため、金利が低下したことを受けて、主要3指数は反発して始まったが、買い一巡後は伸び悩んだ。鉄道貨物輸送のユニオン・パシフィックは、ヘッジファンドからの圧力によりフリッツCEOの後任候補を探していると発表したことで買われた。NYダウは前日比72ドル(0.22%)高の32,889ドル。ナスダックではテスラが上昇。がん治療薬を手掛けるシージェンはファイザーが買収に向け交渉を行っているとウォール・ストリート・ジャーナルが報じたことで急騰した。NASDAQ総合指数は前日比72ポイント(0.63%)高の11,466。S&P500指数は前日比12ポイント(0.31%)高の3,982。

米国株反発を受け朝方は反発したが、信託銀行の売り継続が警戒され伸び悩んだ。ゆうちょ銀行は日本郵政からの売却が発表されたが事前に報じられていたため悪材料出尽くし感から上昇。OLCはGS証券が格上げし、ソシオネクストは丸三証券の新規「買い」が支援材料に。植田日銀総裁候補への参議院の所信聴取を受け、急激な政策修正は回避という見方から不動産株が上昇。低PBR銘柄のリズムが急騰。大手海運と日本製鉄は利食い売り。

スタンダード市場では、ブロックチェーンゲームプロジェクトに参画のオルトプラスが大幅続伸。クシムは子会社がWeb3領域で業務提携を行ったことでストップ高。菊水HDは業績予想と配当予想を増額しことで高い。一方、Eインフィニティは15日ぶりに反落しストップ安。

グロース市場では、monoAIは立花証券がやや強気と発表し大幅高。マイクロアドはEC事業のスターフィールドと提携し、日系企業の台湾進出を支援することでストップ高。プラッツは業績上方修正でストップ高。イメージマジックとサイエンスアーツは反落し、東京通信は続落。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。ボリンジャーバンドが収斂してきており、この後拡散する方向が注目される。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

“PBR1倍割れ問題”の真相 東京証券取引所 菊池教之上場部長に聞く
日本証券新聞3月1日(水)紙面1面TOP記事掲載

経過措置論議決着の次は 企業価値向上へ「具体的対応」

東証市場再編から早11カ月弱が経過。「プライム市場」の名もすっかり浸透してきた感がある。当初、機関投資家などの間で評判の悪かった“経過措置”(旧東証1部銘柄が基準未達でも暫定的にプライム市場に上場)の終了時期も、このほど「2025年3月まで」(その後に改善期間1年間)に決まった。東証では同時に、中長期的な企業価値向上に向けて、「継続的にPBRが1倍を割れている会社」などに対する対応も発表している。今後はどのような展開が想定されるのか。東証の菊池教之上場部長(写真)に話を聞いた。

――経過措置を市場発足後3年間に区切ったことで、当該上場企業などの反応はどうだったか。

「問い合わせは多数寄せられた。多くは、いつまで続くか分からなかった状況に期限が示されたことで、きちんと向き合わなければいけないという風に受け止めて頂いたのではないか。プライム基準適合の計画前倒しを検討されたり、あるいはスタンダード市場移行の検討に着手したという声もあった」

――4~9月の半年間は無条件にスタンダード市場に上場できるとか。

「独立した3つの市場間では市場変更の審査が必要だが、経過措置の終了を明確にしたことを踏まえ、プライムのままでいいのか、スタンダードに移行するか、改めて考えて頂く機会として特例的な措置を設けた。この先、プライムの基準にギリギリで到達しても毎年クリアし続けなければならないのなら、スタンダードを選択する企業も少なからず出るだろう」

・・・続きは紙面・Digital版で!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2月28日(火)☆[概況/大引け]

伸び悩み。OLCと不動産株が買われ、海運と日本製鉄は利食い売り

大引けの日経平均は21円高の2万7,445円、TOPIXは0.5ポイント高の1,993ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は806、下落銘柄数は973。出来高は13億8,807万株、売買代金は3兆3,819億円。
米国株反発を受け朝方は反発したが、信託銀行の売りが続いているのではないかと警戒され伸び悩んだ。

詳しくはコチラ

関連記事