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コラム2023年3月1日

【本日のマーケット】3月1日(水)

3月1(水)のマーケット                                                                   

2月28日の米国株式市場は反落。3月1日に発表される2月のISM製造業景気指数は1月に比べて上昇が見込まれているため、FRBによる利上げ継続が意識されそうという見方から長期金利が上昇した。その他、BofAグローバル・リサーチが27日にFRBが政策金利を6%近くまで引き上げる可能性があるとの見方を発表したことも警戒された。ゴールドマン・サックスは消費者向け事業について、黒字化に向けて「戦略的な選択肢を検討する」と表明したが、株価は下落した。NYダウは前日比232ドル(0.71%)安の32,656ドル。NASDAQ総合指数は前日比11ポイント(0.10%)安の11,455。S&P500指数は前日比12ポイント(0.30%)安の3,970。

中国財新の2月製造業PMIが7カ月ぶりに好不況の分かれ目である50を上回ったため日経平均は上昇に転じた。配当取りの動きで総合商社が買われ、中国関連の安川電機やTHKが高い。景気敏感セクターの非鉄株も上昇。味の素は中期経営計画を発表したが財務目標が高いことが驚かれた。AMATが発表した新型半導体製造装置は露光回数を減らせるため、マスク検査装置の需要減退懸念でレーザーテックは下落。海運株と医薬品株が安い。

スタンダード市場では、オーウエルが航空機の表面に「リブレット」で燃費向上により2日連続ストップ高。子会社がWeb3領域で業務提携のクシムは大幅続伸。シーズメンがストップ高。直近IPO銘柄のプライム・ストラテジーは反発。Eインフィニティは2日連続ストップ安。

グロース市場では、monoAIが反落し、マイクロアドは信用取引規制で反落。バイオ関連のナノキャリアとCANBASが下落。ヘッドウォータースは今までよりも最適化されたAIシステムとなったことでストップ高。ロボペイは大塚商会と業務提携で高い。TORICOが急騰した。

チャート上では、下ヒゲを伴う陽線で底堅さが感じられる。25日移動平均線(2万7,483円)を回復し、2万7,500円台で大引けとなった。

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魅力ない日本 ドル高・円安が再始動 東海東京 柴田シニアストラテジスト語る
日本証券新聞3月2日(木)紙面1面TOP記事掲載

9月には1ドル=147円へ

今年の円高は1月16日の1ドル=127円がピークで、今後は円安が進む――。為替のプロ、東海東京調査センターの柴田秀樹金利為替シニアストラテジスト(写真)は2月28日に開かれたメディア向け勉強会で、今年後半には145~150円の円安になるとの予想を示した。

柴田氏によると、今年の世界経済はIMF(国際通貨基金)が1月末に上方修正したように、深刻なリセッションを開始し、緩やかな成長がメインシナリオ。柴田氏は「米国はハードランディングに陥らず、利上げしても経済は堅調。中国もゼロコロナ解除で回復が期待される」と言う。特に米国は金利が上昇しても株価はおおむね堅調に推移している。だが、日本については先進国の中では唯一、コロナ前の水準まで戻っておらず弱含みが続いている。

1月の円高は米利上げの終息感や4月の日銀総裁人事で黒田緩和の終了を意識したことが要因だという。しかし、足元の経済指標は米インフレの長期化を示しており、引き締めの長期化が想定される。また、植田和男日銀新総裁も「金融緩和の継続が適切」としている。このため柴田氏は「ドル高円安が再始動した」とみている。為替に影響があるのは日米の2年金利差だが、米金利が上昇ないしは高止まり、日本が金融緩和を続けることで、円安の流れはしばらく続く。

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今日の市況概況
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3月1日(水)☆[概況/大引け]

中国財新PMIの50超を好感し、中国関連が高い。海運と医薬品は売られ、レーザーテックはAMATの影響で安い

大引けの日経平均は70円高の2万7,516円、TOPIXは4ポイント高の1,997ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,075、下落銘柄数は672。出来高は11億2,925万株、売買代金は2兆7,883億円。
日経平均は前日の米国株反落に連れ安して始まったが、中国財新が発表した2月の製造業購買担当者指数が7カ月ぶりに好不況の分かれ目である50を上回ったことを受けて、上昇に転じた。

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