3月7日（火）のマーケット 
3月6日の米国株式市場でNYダウは3日続伸だが、FRB議長の議会証言を7日と8日に控え、後半伸び悩んだ。ナスダックも伸び悩み、終盤に小反落となった。アップルはゴールドマン・サックスが「買い」推奨したことで買われ、メルクはジェフリーズが新規「買い」判断で高い。一方、テスラは製品値下げを発表したことで売られた。NYダウは前日比40ドル(0.12％)高の33,431ドル。NASDAQ総合指数は前日比13ポイント(0.11％)安の11,675。S＆P500指数は前日比2ポイント(0.07％)高の4,048。
日経平均は小幅だが３日続伸。プライム市場では、日本製鉄が買われ、神戸鋼は大和証券による「３」→「２」で高い。東邦チタニウムは輸出価格20％引き上げ決着と国内向けでも値上げを目指すと報じられ急騰。日本政府が韓国向け輸出管理の厳格化解除の方針でステラケミファが大幅高となった。ＥＶ充電器関連の東光高岳が高い。一方、レーザーテックが売られ、ＳＭＣはクレディ・スイスの格下げで安い。ＪＡＸＡのＨ３ロケット打ち上げ失敗を受けて、セックは宇宙関連として下落。
スタンダード市場では、ダイワ通信が回転すしへの迷惑行為を検知するＡＩカメラシステムを開発すると発表しストップ高。東京都のＥＶ充電器の増設を本格化するとのニュースでモリテックスチールが買われた。オーミケンシが大幅高。Ｅインフィニティとオーウエルは大幅反落。
グロース市場では、ＥＶ充電器関連のエネチェンジが大幅高。ＡＩロールプレイングシステムのピアズは連日の高騰。グラッドキューブはＡＩを使った予想解析メディア「ＳＰＡＩＡ競馬」を運営しているが他の公営競技にも横展開する戦略が注目された。ｍｏｎｏＡＩには利食い売り。
チャート上では、長めの上ヒゲを伴う陽線。急騰が続いていたが、ボリンジャーバンドの＋3シグマ（2万8,345円）で頭を抑えられた。SQまでに2万8,500円を捉えることが出来るか注目される。
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【どうする日銀 最後の“黒田サプライズ”】
日本証券新聞3月8日（水）紙面1面TOP記事掲載
第一生命経済研究所 藤代宏一氏が警鐘
米国金融関連イベントがラッシュ状態を迎える。7日引け後に米上院、8日には下院でFRB(連邦準備制度理事会)・パウエル議長の議会証言。続いて10日の雇用統計と14日CPI(消費者物価指数)発表。そして21～22日には、利上げ幅を巡って注目のFOMC(連邦公開市場委員会)も開催される。この間、気の抜けない時間帯が続きそうだが、もう1つ、何か大事なことを忘れていないだろうか…。
ロイターは6日、9～10日の日銀金融政策決定会合について「金融政策維持の公算、金利変動幅も据え置きへ」と報じた。2日にはブルームバーグも「3月会合で現行緩和継続―関係者」としている。今回の会合について市場は全くのノーマーク状態と言っていい。
7日付で「答え合わせは3月10日のお昼ごろ 黒田総裁は最後に動くか」と題するレポートを発行したのは第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミスト(写真)。「日銀は現在のYCC(長短金利操作)を3月に終了するだろう」などとしたものだ。
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今日の市況概況
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3月7日（火）☆[概況/大引け]
小幅だが3日続伸。鉄鋼とチタン関連が高く、日韓正常化期待でステラケミファが上昇
大引けの日経平均は71円高の2万8,309円、TOPIXは8ポイント高の2,044ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,248、下落銘柄数は494。出来高は11億2,720万株、売買代金は2兆7,872億円。
今晩の米国でFRB議長による半期に一度の金融政策報告に関する議会証言を前に、日経平均は上値追いが控えられたが、小幅ながら3日続伸と小じっかりだった。
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