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コラム2023年3月15日

【本日のマーケット】3月15日(水)

3月15(水)のマーケット                                                                   

3月14日の米国株式市場でNYダウは6日ぶりに反発。2月の消費者物価指数は前年同月比6.0%上昇と1月の6.4%上昇から減速し、市場予想と一致した。ファースト・リパブリック・バンクやウェスタン・アライアンス・バンコーポレーションといった地銀株が急反発し、チャールズ・シュワブやウェルズファーゴ、シティグループも反発した。穀物商社のブンゲはS&P500指数に採用されたことで買われた。NYダウは前日比336ドル(1.06%)高の32,155ドル。ナスダックは続伸。メタプラットフォームズやAMDが高く、パックウェスト・バンコープが急反発。NASDAQ総合指数は前日比239ポイント(2.14%)高の11,428。S&P500指数は前日比63ポイント(1.65%)高の3,919。

米国の銀行株反発を受けて、日経平均は朝方202円高となったが今晩の米国株の動きが見守られ、一時下落の場面も。プライム市場では、メガバンクが反発し、鉄鋼株と海運株と建設株が上昇。三井ハイテックは好決算でストップ高。鳥貴族は値上げを発表し採算改善期待。AI関連のHEROZが高い。ソフトバンクGとファーストリテ、メルカリ、JR東は安い。美容家電のヤーマンは業績下方修正でストップ安。MSOLは売上高営業利益率の低下で大幅安。

スタンダード市場では、プロモーション支援のアクセスGは黒字見通しと復配予想でストップ高。JTPはAzureOpenAIの導入で急騰した。GCジョイコや三ッ星、シーズメンが大幅高。東邦金属は続落となり、クシムは暗号資産関連の評価損で第1四半期が赤字転落となり急落。

グロース市場では、免疫生物研は病原体を持たない遺伝子組換えカイコで生産した組換えヒトフィブロネクチンの販売開始でストップ高。サイフューズとセルシードが反発し、CANBASは米国癌研究会議で研究成果をポスター発表することで買われた。triplaとACSLは続落。

チャート上では、長い下ヒゲを伴う陰線。寄付きが高値となり昨日の陰線と並ぶ足。売り圧力の強さが感じられる。

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日経平均は4日ぶり反発、金融セクターに買い戻し 今後は日米ともに金融政策がポイント
日本証券新聞3月16日(木)紙面1面TOP記事掲載

内需、インバウンド、低PBR是正などをマーク

日経平均(日足)

15日の株式市場では日経平均株価が4日ぶりに反発したものの、後場はマイナス圏で推移する時間帯が多く、戻りは鈍かった。ただ、生損保、銀行を中心に金融セクターが買い戻されたほか、アドバンテスト(6857・P)東京エレクトロン(8035・P)などの値がさハイテク株の上昇が指数を支えた。14日の米国市場でNYダウが6日ぶりに反発、ナスダック総合指数が大幅続伸したことも支えとなった。

米国では今後の金融政策を占う重要指標である2月のCPI(消費者物価指数)が発表され、エネルギーと食品を除くコア指数が前年同月比5.5%(市場予想と一致)と、1月の同5.6%上昇から鈍化した。次回(3月21~22日)のFOMC(米連邦公開市場委員会)では0.25%の利上げ予想がされているが、シリコンバレーバンク(SVB)破綻問題を巡る不透明感が払拭されていない足元の情勢を踏まえ、利上げが見送られるとの観測も出ている。

日本株はどうか。そもそも3メガバンク、地銀をはじめとする金融セクターの急落のきっかけは、10日の日銀政策決定会合が「現状維持」となったことだった。植田和男次期日銀総裁が国会で金融政策の変更には時間をかける旨の発言をしていたにも関わらず、一部で黒田総裁下でのイールド・カーブ・コントロール(YCC=長短金利操作)撤廃が観測されていたことの反動が出た。日銀の政策変更への期待が後退したところに、週明け13日にはSVB破綻問題が加わっての急落劇だった。この日の戻りを見ると、14日までに目先的な売りは一巡したようだ。

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今日の市況概況
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3月15日(水)☆[概況/大引け]

ジグザグの動きで大引けは前日終値水準

大引けの日経平均は7円高の2万7,229円、TOPIXは12ポイント高の1,960ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,498、下落銘柄数は307。出来高は13億4,537万株、売買代金は2兆9,621億円。
前日の米国で銀行株が反発したため、日経平均は朝方202円高となったが、今晩の米国株の動きが見守られ、一時下落の場面もあった。大引けにかけてもみ合いに戻した。
メガバンクが反発し、鉄鋼株と海運株と建設株が上昇。

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