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コラム2023年3月20日

【本日のマーケット】3月20日(月)

3月20(月)のマーケット                                                                   

3月17日の米国株式市場は反落。ファースト・リパブリック・バンクは大手銀行11行が合同で300億ドル(約4兆円)の預金を行ったが、配当支払いの停止を発表したことで再び売られ32%安となった。市場が求めている救済策は買収なので、物足りないという見方もある。ファースト・リパブリック・バンクの急落を受け、支援に参加している銀行も売られ、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ、チャールシュワブが下落した。こうした中、物流大手のフェデックスは通期予想を上方修正したことで買われた。NYダウは前日比384ドル(1.19%)安の31,861ドル。ナスダックではテスラとメタプラットフォームズ、ネットフリックスが売られた。一方、仮想通貨取引所のコインベースは、米国以外に仮想通貨取引プラットフォームを設置する予定と報じられ上昇。NASDAQ総合指数は前日比86ポイント(0.74%)安の11,630。S&P500指数は前日比43ポイント(1.10%)安の3,916。

UBSがクレディ・スイス買収で合意したが、日本の祝日の最中に海外で金融不安が起きた場合、対応できないことや米FOMCを控えていることで買いが入りにくく、日経平均は2万7000円割れ。金融不安を受けて、当局が利上げをしにくいという見方から銀行は下落。海運は海上輸送の減少が報じられたことで売られ、倉庫も安い。豊田織機は排ガス試験不正で大幅安。一方、マクセルは全固体電池の量産報道でストップ高。サンリオが買われた。

スタンダード市場では、ECサイトやWEBシステムの受託開発のアピリッツは今期の計画が市場の期待値に届かず急落した。ケイブやアルファパーチェスが安い。一方、アクセスGは4日続伸。モリ工業は通期業績予想の上方修正で買われた。両毛システムズも業績予想を増額し急騰した。

グロース市場では、ウェルプレイドは第1四半期が低調でストップ安。ビジョナルが続落となり、フリーが反落。インフォネットはグループ会社のAI検索がチャットGPTと連携しストップ高。LeTechが業績上方修正で、ダブルエーは今期予想が好感されストップ高となった。

チャート上では、長めの上ヒゲを伴う陰線。200日移動平均線(2万7,362円)に頭を抑えられ、安値引けとなった。海外の金融情勢に不透明要因が多く手掛けずらいところ。

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海外金融不安は月末までに解決か 東海東京調査センター 仙石誠氏
日本証券新聞3月22日(水)紙面1面TOP記事掲載

日本株はPBRが今後も焦点

米シリコンバレー銀行破綻やクレディ・スイスの経営不安など、海外の金融問題で日本株を含めて世界的に株安トレンドになっている。だが、東海東京調査センターの仙石誠テクニカルアナリスト・ストラテジストは17日開いたメディア向け勉強会で、ここから大きく下げることなく、今月末にも混乱が収まりそうだとの見方を示した。仙石氏は「今のところ特段大きな事態にはつながりにくいと思う」と話している。

シリコンバレー銀行の破綻でVIX(恐怖指数)は上がったが、昨年秋の水準を超えるまでは至っておらず「投資家心理を悪化させるまではなっていない」(仙石氏)。さらに、経営悪化が懸念されていた米ファースト・リパブリック銀行については16日、米財務省とFRB(米連邦準備制度理事会)、大手銀行が支援を表明。クレディ・スイスについても19日、スイス大手銀行のUBSによる買収が発表された。仙石氏は「(当局が)早めに手当して、金融不安が高まらないようにしている」と分析している。

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今日の市況概況
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3月20日(月)☆[概況/大引け]

日経平均は2万7,000円割れ。祝日前や米FOMCに対する見方が割れていることが影響

大引けの日経平均は388円安の2万6,945円、TOPIXは30ポイント安の1,929ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は93、下落銘柄数は1,723。出来高は13億6,028万株、売買代金は2兆9,764億円。
UBSによるクレディ・スイスの買収が決まり、金融危機は回避されたと見られたが、日経平均は反落し、2万7,000円を下回った。
「春分の日」の祝日の間に、海外で金融不安が強まった場合、対応できないことや、21日~22日の米国FOMCで利上げを実施するのか、見送るかで見方が割れているため、リスクオフの動きが続いた。

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