TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】3月28日(火)
コラム2023年3月28日

【本日のマーケット】3月28日(火)

3月28(火)のマーケット                                                                   

3月27日の米国株式市場は金融株が買われ、NYダウは3日続伸となったが、長期金利上昇でナスダックは反落した。25日に米当局が緊急融資制度の拡充など一段の銀行支援策を検討していると報じられた。米連邦預金保険公社(FDIC)は26日に、米中堅地銀のファースト・シチズンズ・バンクシェアーズグループが、経営破綻したシリコンバレー銀行を買収すること合意したと発表した。これらを受けて、金融システムへの不安が後退し、欧州ではドイツ銀行が反発し、欧州各国の株価指数も反発した。NY証券取引所ではバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースが買われ、ファースト・リパブリック・バンクが大幅高。ナイキは下落。NYダウは前日比194ドル(0.60%)高の32,432ドル。長期金利が上昇したため、ハイテク株が売られた影響でナスダックは反落。アップルやマイクロソフト、AMDが安い。米商品先物取引委員会が大手仮想通貨取引所バイナンスを規制違反の疑いで提訴したとの報道を受けて、ビットコインが下落し、仮想通貨取引所の運営会社のコインベースも売られた。NASDAQ総合指数は前日比55ポイント(0.47%)安の11,768。S&P500指数は前日比S&P500指数は前日比6ポイント(0.16%)高の3,977。

米地銀ファースト・シチズンズがシリコンバレー銀行の買収で合意したため金融不安が後退。日本でも大手行が買われた。ただ、グロース株が売られたため日経平均は朝高後、もみ合いに。NY原油先物高を受けて石油関連が高い。SOSEIが6日ぶりに反発。一方、レーザーテックとソフトバンクGが売られ、ソニーGやリクルート、信越化学が安い。メルカリは米国で改善の兆しが見えないことで敬遠された。JR各社が反落し、住友不動産が安い。

スタンダード市場では、光・彩が2日連続ストップ高。直近IPO銘柄のSHINKOもストップ高。ゼネテックは生産ラインや物流現場の課題を発見できる3Dシミュレーションソフトを手掛けているため、運転手不足の2024年問題の対策関連として買われストップ高。三ッ星は続落。

グロース市場では、ANYCOLORが売られ、セルシードは利益確保の売りに押されストップ安。エーアイが大幅安。セレンHDは子会社がフッ素フィルムを用いたアンテナ一体型高周波伝送路開発に成功しストップ高。エコモットは積水樹脂とIoT事業で業務提携でストップ高。

チャート上では、長めの下ヒゲを伴う陰線。急角度で上向く5日移動平均線をサポートとして上昇するも、上値は重く25日移動平均線(2万7,598円)は捉えられなかった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

どうなる外国人!? 「衝撃的」売り越しを経て
日本証券新聞3月29日(水)紙面1面TOP記事掲載

ポジション圧縮進み、特異月・4月に再度の買い転換も

小幅とはいえ、日経平均の続伸は米SVB問題が表面化する直前の9日以来のこと。SVBの買い手が決まったことで米日の金融株が反発に転じるなど、ようやく落ち着きを取り戻しつつある。

ここであらためて焦点となるのは需給環境だろう。24日発表の3月第3週(13~17日)売買動向(現先合算)で、外国人売買の売越幅が2兆3,765億円と2005年度以降で最大を記録したためだ。需給分析のスペシャリスト、東海東京調査センターの鈴木誠氏も27日付レポートで「衝撃的な内容」「かなりの規模の売り越しとは想定していたが、正直驚いている」としたほどだ。

バリュー株を主体とした年初来の日本株高を需給面から支えてきた外国人売買の“変調”は気になるところ。もっともレポートでは、これだけの売りが出ても影響が限定的である点に「国内勢の押し目買い意欲」を指摘。外国人の「さらなる売りへのリスクが小さくなった」ことも挙げていた。年初来の累計買越額が一気に9,000億円強まで縮小したためだ。

・・・続きは紙面・Digital版で!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

3月28日(火)☆[概況/大引け]

米金融不安後退で銀行株高。株主還元の観点でコスモエネルギーと味の素が高い。一方、グロース株が売られ、日経平均は伸び悩み

大引けの日経平均は41円高の2万7,518円、TOPIXは4ポイント高の1,966ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は684、下落銘柄数は1,046。出来高は10億5,418万株、売買代金は2兆3,613億円。
経営破綻したシリコンバレー銀行を、地銀のファースト・シチズンズが買収することで合意したため、金融不安が後退し、東京市場でも銀行株が買われた。

詳しくはコチラ

関連記事