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コラム2023年3月30日

【本日のマーケット】3月30日(木)

3月30(木)のマーケット                                                                   

3月29日の米国株式市場は反発。ホワイトハウスは今月のシリコンバレー銀行破綻を受け、中堅銀行に新たな規制を課すよう連邦銀行規制当局に要請する準備を進めているとワシントン・ポストが報じたが、バンク・オブ・アメリカやチャールズ・シュワブ、ファースト・リパブリック・バンクなどの金融株は上昇した。当局が規制強化の一方で、緊急融資制度の拡充など銀行支援策も検討しているので、危機を乗り越えると見込まれた銀行株に買いが入っている。ナスダック上場銘柄でNYダウに採用されているインテルは、データセンター向けCPUを矢継ぎ早に投入していく計画を説明したことで買われた。マイクロンテクノロジーズは3~5月期の売上高見通しがアナリスト予想を上回ったことが好感された。NYダウは前日比323ドル(1.00%)高の32,717ドル。NASDAQ総合指数は前日比210ポイント(1.79%)高の11,926。S&P500指数は前日比56ポイント(1.42%)高の4,027。

日経平均は一時253円安となり配当落ち分の258円に肉薄したが、終盤下げ幅を縮めた。海運株は配当落ちの影響を受けたが、下げ幅を縮小。通信のソフトバンクや住友商事も配当落ちで安い。ゼンショーは傘下の「はま寿司」で消費期限切れのネタを提供する行為が横行していた疑いが報じられ売られた。一方、レーザーテックとソニーG、化合物半導体製造装置のサムコやイビデン、Vテクは高い。OLCは日経平均採用のリバランスを控え上昇した。

スタンダード市場ではPKSHAや乾汽船、ハーモニックが売られ、ナガセは大幅続落。東京衡機は東証から特設注意市場銘柄に指定され、上場契約違約金を徴求されたことで安い。阿波製紙はストップ高となり、ゼネテックは2024年ドライバー不足対策関連として3日連続ストップ高。

グロース市場では、マイクロ波化学がベリリウム鉱石の溶解に成功し一時ストップ高。メドレックスはDWTIと帯状疱疹後の神経疼痛治療薬を米国で承認申請しストップ高となった。セルシードは4日続落。セレンディップは利食い売りに押され、坪田ラボは業績下方修正が失望された。

チャート上では、長い下ヒゲを伴い、実体線の短い陰線。下値は25日移動平均線(2万7,625円)にサポートされた格好。5日移動平均線が角度を上げて上昇しており、25日移動平均線とのゴールデンクロスも示現しそう。権利配当落ち分を勘案するとプラス圏での推移となった。

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マイクロンテクとインテル、半導体に強気見通し
日本証券新聞3月31日(金)紙面1面TOP記事掲載

AIが牽引、24年には不足の可能性を指摘

イビデン(4062・日足)

30日の東京市場で半導体関連株が軒並み高となった。米国でメモリー大手のマイクロン・テクノロジーが28日の引け後に決算を発表、29日に前日比7%を超える急伸となった。

同社の第2四半期(2022年12月~23年2月)は事前の市場予想を下回り、第3四半期(3~5月)も売上高が37億ドル(約4,900億円)、1株当たり利益は1.58ドルの赤字になるとの見通しを示した。その一方で、サンジャイ・メロトラCEO(最高経営責任者)は、半導体需給について、徐々に改善しており、需要が急回復すれば、24年にも半導体不足が発生する可能性があるとの見方を示した。同氏は顧客在庫が改善されつつあり、市場の需給は徐々に上向くと予想している。半導体メモリーの需要は23年後半に底入れし、24年から本格回復に向かうという、従来の市場見通しとさほど変わらないが、メモリー大手のCEOの発言とあって、株式市場は素直に反応したようだ。

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今日の市況概況
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3月30日(木)☆[概況/大引け]

終盤下げ幅縮小。海運は売り一巡後に下げ幅を縮めた。グロース株とOLCが買われた

大引けの日経平均は100円安の2万7,782円、TOPIXは12ポイント安の1,983ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は518、下落銘柄数は1,273。出来高は12億7,527万株、売買代金は2兆9,680億円。
日経平均は一時253円安となり配当落ち分の258円に肉薄したが、終盤下げ幅を縮めた。
高額配当の海運株は配当落ちの影響を受けたが、売り一巡後に下げ幅を縮小した。

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