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コラム2023年12月21日

【本日のマーケット】12月21日(木)

12月21(木)のマーケット                                                                   

12月20日の米国株式市場は大幅反落となった。貨物輸送のフェデックスの第2四半期(9~11月)決算がアナリスト予想を下回り、通期を減収見通しに下方修正したため大幅安となり、景気減速も警戒された。米軍が紅海で軍事行動を検討しているため、地政学リスクも影響した模様。配車サービスのウーバー・テクノロジーズやオンライン中古車販売のカーバナが安い。NYダウは前日比475ドル(1.27%)安の37,082ドル。ナスダックではテスラやエヌビディア、AMDが下落し、アルファベットは上昇。NASDAQ総合指数は前日比225ポイント(1.50%)安の14,777。S&P500指数は前日比70ポイント(1.47%)安の4,698。

米国株大幅反落と政府の来年度消費者物価見通しの上方修正を受けて、日銀金融政策が正常化方向に向かうという反応で円高となったことも加わり、日経平均は大幅反落。ダイハツの出荷停止で親会社のトヨタに加え、OEM供給が止まるマツダとSUBARUが売られたがスズキは買われた。東洋建設は買収提案が撤回され大幅安。海運株が続伸。アカツキはソニーGなどとの資本業務提携でストップ高。ラーメン店のギフトはみずほ証券が新規「買い」。

スタンダード市場では、ダイハツが主要取引先のメタルアートは大幅続落。クオンタムソリューションズはJP GAMESの株式取得負担が重いという見方でストップ安。名村造船が続伸となり、全保連は増配で買われた。スリーエフは業績上方修正で急騰した。テノは2日連続ストップ高。

グロース市場では、直近新規公開株の雨風太陽、エスネットが大幅安。リネットジャパンはカンボジア子会社で不適切な融資取引が行われていたためストップ安。ジェイックはシステム開発のエフィシェントを子会社化で2日連続ストップ高。グランディーズは業績上方修正でストップ高。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陰線。大きくギャップダウンとなり25日移動平均線(3万3182円)を下抜けて大引けを迎えた。

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FA・工作機械 24年の回復に期待
日本証券新聞12月22日(金)紙面1面TOP記事掲載

米国のEV投資、省力化が牽引 ファナック、オークマなど

FA・工作機械セクターに注目したい。中国景気の回復が想定を下回るペースとなったことなどが影響して、2023年は産業用ロボットを中心に需要が低迷し、関連銘柄の株価も一部を除きさえない展開となった。ただ、24年以降は米国のEV(電気自動車)関連の設備投資の増加、国内では人手不足を受けた省力化・合理化の推進、製造業の国内回帰などが需要を牽引する見通しだ。中国に関してはやや不透明感が残るものの、12月11~12日に開かれた中央経済工作会議では「安定的な成長を堅持し、成長で安定を促す」との基本方針が示された。産業面では「サプライチェーンの強靭(きょうじん)化と安全性を高める」方針を掲げており、引き続き半導体の国産化などに注力することが予想される。

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今日の市況概況
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12月21日(木)☆[概況/大引け]

大幅反落。政府の消費者物価見通し上方修正で円高。ダイハツ出荷停止でトヨタやマツダが安い。海運は続伸

大引けの日経平均は535円安の3万3,140円、TOPIXは23ポイント安の2,325ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は294、下落銘柄数は1,316。出来高は13億7,002万株、売買代金は3兆4,482億円。
米国株の大幅反落と日本政府の来年度消費者物価見通しの上方修正を受けて、日銀金融政策が正常化方向に向かうという反応から円高になったことも加わり、日経平均も大幅反落となった。

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