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コラム2023年12月25日

【本日のマーケット】12月25日(月)

12月25(月)のマーケット                                                                   

12月22日の米国株式市場でNYダウは小反落、ナスダックは小幅続伸。11月の耐久財受注は前月比5.4%増加し、市場予想の2.6%増加を上回った。航空機の受注が寄与した。ただ、ボーイングの株価は利食い売りで小反落となった。11月の個人消費支出(PCE)価格指数(デフレータ)は前年同月比2.6%上昇し、伸びは10月の2.9%上昇から鈍化した。伸びが3%を下回るのは2カ月連続。FRBが目標とする2%に近づいたため、早期利下げが期待された。これらを受け、NYダウは続伸して始まったが、債券市場ではクリスマス休暇を控えたポジション調整の売りが出て、金利が上昇したため、NYダウも利食い売りに押された。ナイキは通期予想を下方修正したことで大幅安となった。NYダウは前日比18ドル(0.05%)安の37,385ドル。ナスダックでは特許関連のマラソン・パテント・グループが買われ、エンジニアリングソフトウエアを手がけるアンシスは、買収提案を受け、身売り含む選択肢を検討していると報じられたことで大幅高となった。NASDAQ総合指数は前日比29ポイント(0.19%)高の14,992。S&P500指数は前日比7ポイント(0.17%)高の4,754。

日経平均は寄り付きが高値となり上げ幅を縮小。レーザーテックは6日続伸。三井海洋開発は業績予想を開示し急騰。NTTデータはみずほ証券による投資判断引き上げが好感された。政府の「宇宙技術戦略」策定方針を受けて、衛星システム関連のセックが物色された。一方、デンマークの海運大手が紅海で運航再開の準備と報じられたため海運株は反落した。米国のスキンケア化粧品買収の資生堂は業績貢献が限定的という見方から高寄り後下落。

スタンダード市場では、造船関連のジャパンエンジンがストップ高。リチウムイオン電池のリサイクル資源回収を共同開発するアサカ理研は大幅続伸。アオイ電子は半導体中工程のチップレットへの期待で大幅高。クオンタムソリューションズはストップ安が継続。AIメカテックが反落。

グロース市場では、メルディアDCはTOBが発表されストップ高。宇宙関連のQPS研究所がストップ高。ジェイックは就活AIに新機能「逆質問作成」を追加しストップ高。バンクオブイノベは自社株買いの発表で上昇。直近新規公開株のマーソやナイルが売られた。

チャート上では、寄付きが高値となる陰線。薄商いで3日連続の陰線となったが、25日移動平均線(3万3158円)上に浮上。海外市場のクリスマス休暇明けまでは膠着状態が続きそう。

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新NISA口座の買い直し本格化視野に
日本証券新聞12月26日(火)紙面1面TOP記事掲載

個人売り越しも27日で一巡か!?

2023年相場もあと4日、年内受け渡しとなると、2営業日を残すのみとなった。内外機関投資家の休暇入りも本格化し、例年商いの大きく細るタイミングを迎えている。こうした時期に存在感が高まるのが個人投資家であり、個人はまた24年の新NISA(少額投資非課税制度)スタートでも注目のセクターとなっている。ここでは個人投資家動向について考えてみたい。

まずは21日引け後公表の12月第2週(11~15日)の投資主体別需給に注目。現物株の買い越しでは、事業法人の2,924億円、外国人の2,379億円、売り越しで個人の3,299億円が目立ったが、この結果にはどこか“違和感”を感じる向きもいたようだ。需給分析のスペシャリストである東海東京調査センターの鈴木誠一チーフマーケットストラテジストが22日付レポートで解き明かしたところによると、この週には日産自動車の立会外取引1,200億円分(ルノーの売りに自社株買いで対応)が含まれるため、この分を除くと、事法買いは1,700億円強、外国人買いは3,600億円弱となるところだった。そしてもう1つ。TOPIXの上昇がさほどでない割に、妙に膨らんだ個人売りについても、「来年のNISA拡充に向け、課税口座で買っている銘柄を売る動き」を想定。「足元の高配当利回りやバリュー銘柄がさえない理由」の背景に挙げていた。

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今日の市況概況
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12月25日(月)☆[概況/大引け]

日経平均は寄り付き高値で伸び悩み。レーザーテックは6日続伸、三井海洋開発が急騰。海運は反落

大引けの日経平均は84円高の3万3,254円、TOPIXは0.9ポイント高の2,337ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は633、下落銘柄数は984。出来高は9億5,278万株、売買代金は2兆4,958億円。
FRBがインフレ指標として注視するPCEコアデフレーターの伸び率鈍化に加えて、日本の上場企業の2024年3月期の配当総額が16兆円で過去最高となる見通しと報じられたが、海外投資家がクリスマス休暇を取っているため買いが続かず、日経平均は寄り付きが高値(245円高の3万3,414円)となり、その後は上げ幅を縮めた。

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