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コラム2023年12月28日

【本日のマーケット】12月28日(木)

12月28(木)のマーケット                                                                   

12月27日の米国株式市場は小幅続伸。5年債入札の需要が旺盛で金利が低下したことは好感されたが、イスラエル国防軍の参謀総長がパレスチナ自治区ガザ地区でのイスラム組織ハマスとの戦闘は何カ月も続くだろうと述べたため、上値は重たかった。ウーバー・テクノロジーズとイーライ・リリーが買われた。テスラはSUV「モデルY」の改良型を中国の上海工場から投入する準備を進めていると報じられ上昇した。NYダウは前日比111ドル(0.30%)高の37,656ドル。NASDAQ総合指数は前日比24ポイント(0.16%)高の15,099。S&P500指数は前日比6ポイント(0.14%)高の4,781。

米国で利下げ前に高い利回り確保から米国債入札の需要が旺盛で金利が低下しドルが売られ、1ドル=141円台前半の円高となったため、日経平均は5日ぶりに反落。レーザーテックは9日ぶりに反落。海運も反落し、JTやトレンドマイクロは配当落ちで安い。一方、新NISAで高配当利回り株が買われ、大手鉄鋼株が高い。瑞光は大人用紙おむつが好調で9カ月で年間営業利益計画にほぼ並んだため急騰した。インターアクションは大口受注を好感。

スタンダード市場ではジェイイーティとAIメカテックが大幅続伸。麻生フオームは信用取引規制解除でストップ高となり、まぐまぐは著名投資家のジム・ロジャーズが有料メールマガジンを配信することでストップ高となった。ミズホメディーは配当落ちで安い。ユニバーサルは続落。

グロース市場では新規上場が来年2月7日までないため、直近IPO銘柄が買われ、yutoriや雨風太陽、QPS研究所が高い。既存の銘柄ではペルセウスは特許登録で買われた。証券関連のアイパートナーズがストップ高。フィードフォースは最終利益が計画未達で急落した。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陽線。上昇する5日移動平均線(3万3389円)で下げ止まり、底堅さを見せた。明日の大納会で高値チャレンジとなるか、注目される。

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2024年予想レポート花盛り
日本証券新聞12月29日(金)紙面1面TOP記事掲載

「35年ぶり最高値」か? 上値余地3~4%止まりか?

「年末の風物詩」と言えば、その昔には“春日さんの相場予見”があったが、2003年を最後に絶えて久しく…。また「びっくり予想」にしても、高田創氏が日銀審議委員に転じ、本家本元のバイロン・ウィーン氏も亡くなっては、もうひとつ盛り上がらない。ここはやはり証券各社の相場展望を取り上げたい。

23年相場は泣いても笑っても大納会を残すのみ。受け渡しベースでは既に年替わりとなった。その24年末の日経平均については表の通り。一貫強気のマネックス証券「4万2,000円」を筆頭に、大手3社予想もそれぞれ4万円まであと一息の水準で顔を並べている。大和証券は年度予想ながら24年3月末3万9,600円と、1989年最高値(3万8,915.87円)更新を見込んでいるし、野村は7~12月、SMBC日興も7~9月の予想レンジ上限を4万円としているため、いよいよ「35年ぶりの最高値更新」がコンセンサスになりつつあるようだ。

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今日の市況概況
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12月28日(木)☆[概況/大引け]

午後も円高は進行したが、日経平均は来年の相場への期待で下げ渋り

大引けの日経平均は141円安の3万3,539円、TOPIXは3ポイント安の2,362ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,017、下落銘柄数は603。出来高は10億9,423万株、売買代金は2兆6,966億円。
米国ではFRBによる利下げが実施される前に高い利回りを確保しようとして、国債入札に対する需要が旺盛で、金利が低下したためドルが売られた。
東京タイムでは午後に1ドル=141円12銭となったが、日経平均は朝方付けた270円安の3万3,411円を安値に下げ幅を縮めた。
来年の相場はゼロインフレ脱却、東証の要請からの経営改善の広がり、米国金利低下が日本株を押し上げると期待されていることが要因。

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