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コラム2024年1月5日

【本日のマーケット】1月5日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

1月5日(金)のマーケット                                                                   

1月4日の米国で発表された12月のADP全米雇用報告は、民間部門雇用者数が16万4千人増と市場予想の11万5千人増を上回った。NYダウは一時286ドル高となったが、利益確定の売りで値を消した。医薬品のメルクとノボ・ノルディスクが買われ、ディズニーやナイキやエネルギー会社のコノコフィリップスが売られた。NYダウは前日比10ドル(0.03%)高の37,440ドル。ナスダックは5日続落。アップルやアマゾンが売られ、自動運転技術のモービルアイは1~3月期の売上高が前年同期比約50%減の見通しで大幅安となった。ビットコイン関連のマラソン・デジタルは上昇。NASDAQ総合指数は前日比81ポイント(0.56%)安の14,510。S&P500指数は前日比16ポイント(0.34%)安の4,688。

能登半島地震によるGDPの縮小は0.01%程度という見方から買いが入り反発。証券株が買われ、大手不動産株はモルガン・スタンレーがインフレへの注目から選好されやすくなると述べ目標株価を引き上げた。新NISAへの期待で高配当利回りの川崎汽船やみずほ、日本製鉄が上昇。コナミはPS5向け新タイトルが話題となった。一方、サンケン電気は地震の被害で続落。自動運転技術のモービルアイの大幅減収見通しでルネサスエレクが安い。

スタンダード市場では、半導体保護資材のアテクトが大幅高。ジム・ロジャースのメルマガ配信でまぐまぐは4日連続ストップ高。ピクセラは100株を1株に株式併合したため、利ザヤが稼ぎやすくなったという見方から3日連続ストップ高。光陽社は大幅反落。AIメカテックが続落。

グロース市場では、QPS研究所やウェルスナビ、テクノロジーズが反落し、ベビーカレンダーはストップ高。国際オリンピック委員会が新設を検討している「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」について、日本に2026年大会の開催を打診したためウェルプレイドは2日連続ストップ高。

日足チャート上では上下に長いヒゲを伴い、寄り引きほぼ同値となる陰線。25日移動平均線上に位置するものの、5日移動平均線(3万3470円)に上値を抑えられた。週足では長い下ヒゲを伴う陽線。13週移動平均線(3万2693円)がサポートとなった。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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能登半島地震で被害に遭遇された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

鈴木一之です。年があらたまりました。旧年同様、今年もよろしくお願いいたします。

元旦の夕方、16時過ぎに突如鳴り響いた緊急地震警報。急いでつけたテレビには石川県で大きな地震が発生したとの緊急ニュースが流れ、続けて大きな音量で津波からの避難を呼びかける警報が続きました。

崩れた家屋、室内では散乱する食器や家具類、陥没や地割れが伸びるアスファルトの道路、崩落した山の斜面、液状化が広がった宅地。こうしている間も崩れたがれきに覆われている人々の救助活動が続いています。ご無事のご生還を祈らずにはいられません。

東日本大震災からまもなく13年。熊本地震から8年。北海道東部地震から6年。日常生活を取り戻すための努力が地域の人々によって営々と続けられています。容易なことではありませんが人間には復元力があります。

震災の発生した時点よりもはるかに強靭なライフラインを形づくった上で、再び街並みが整備されてゆくことになるに違いありません。そこで初めて安心が得られます。

折しも年明けの米国株式市場では株安が進んでいます。思うに、先端テクノロジー株と安定成長の大型株が交互に物色される流れが今後は続くと予想されます。日本も次第に業績修正を織り込みつつ、安定成長の大型株と、先端的な小型グロース株が交互に物色される展開に移ってゆくと考えられます。

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注目記事 Pick up
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【高配当株新年から絶好調
日本証券新聞1月9日(火)紙面1面TOP記事掲載 

新NISA効果早くも!? トップ30の25社が続伸

新NISA(少額投資非課税制度)がスタートし、大量の資金が市場に流れ込むことが期待される今年の相場だが、日経平均株価の終値は4、5日とも小幅な値動きにとどまっている。その中でも絶好調なのは高配当株。配当利回りの上位30社(4日時点、会社予想ベース)は4日は全社上昇、5日も25社が続伸で、新NISA効果が早くも出ているようだ。

新NISAは成長投資枠(年間最大240万円)で個別株の売買が可能。配当金が非課税となることもあり、毎年安定した収入が得られ、下げ相場でも損失が軽減できる高配当株への関心は高かった。実際、昨年までの一般NISAでもJT(2914・P)ソフトバンク(9434・P)、メガバンク株など大型の高配当株が人気上位を占めていた。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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1月5日(金)☆[概況/大引け] 

米雇用統計を控え、伸び悩み。新NISAの影響で高配当利回り株を物色

大引けの日経平均は89円高の3万3,377円、TOPIXは14ポイント高の2,393ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は842、下落銘柄数は777。出来高は16億3,981万株、売買代金は3兆9,358億円。
能登半島地震によるGDPの縮小は0.01%程度という見方から、日経平均は一時279円高の3万3,568円となったが、米国雇用統計の発表を控え、上げ幅を縮めた。

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