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コラム2024年1月23日

【本日のマーケット】1月23日(火)

1月23(火)のマーケット                                                                   

1月22日の米国株式市場でNYダウは3万8,000ドル乗せとなった。取引時間中の高値は序盤に3万8,109ドル。シティグループはCEOが、ウォーレン・バフェットとの昼食会で、抜本的な組織再編計画を継続するよう要請されたことが伝わり、買われた。穀物メジャーのアーチャー・ダニエルズ・ミッドランドは、会計慣行を巡る調査が進む中、最高財務責任者(CFO)を休職扱いにするとともに、業績見通しを下方修正したことで急落した。NYダウは前日比138ドル(0.36%)高の38,001ドル。ナスダックではスーパー・マイクロ・コンピュータが続伸となり、半導体設計用ソフトのシノプシスも買われたが、AMDは反落した。NASDAQ総合指数は前日比49ポイント(0.32%)高の15,360。S&P500指数は前日比10ポイント(0.22%)高の4,850。

NYダウが初の3万8000ドル乗せとなり、日経平均は前場に一時3万7000円に接近した。日銀金融政策決定会合は現状維持だったが、春闘の結果が判明する次回3月会合ではマイナス金利解除の観測で円高となったため、日経平均は小幅安に。ただ、さくらインターネットは大幅続伸で、日経平均採用期待のソシオネクストも続伸。LIXILは10~12月期業績見通しで買われた。半面、エンプラスやSUMCOは反落し、SGHDなど陸運が安い。

スタンダード市場では、阿波製紙が減益予想に下方修正したためストップ安。フェローテックやサーバーワークス、東洋合成が売られた。株主優待制度の新設で日本エコシステムは2日連続ストップ高。給水栓のSANEIは業績上方修正でストップ高。ブラスは結婚相談所事業参入で上昇。

グロース市場では、ウェルスナビが業績予想を上方修正したが売りに押された。サンバイオは2月5日の厚労省の再生医療部会の議題にSB623がなかったため続落。GENDAは「カラオケBanBan」を子会社化することで高い。ジャパニアスは中期経営計画が好感された。

チャート上では、長い上ヒゲを伴う陰線。3万7000円目前まで上値を伸ばしたが、過熱感から上値を抑えられた。

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“雌伏半年”JPXプライム150再び脚光
日本証券新聞1月23日(火)紙面1面TOP記事掲載

JPX総研インデックスビジネス部 向畑周平調査役に聞く

昨年7月3日、鳴り物入りで算出開始された「JPXプライム150」。東証の改革姿勢に歩調を合わせ“価値創造”にフォーカスした新指数も、その後はめっきり話題が減ったが、決して立ち消えになったわけではない。それどころか、この24日にはETFの「iFreeETF JPXプライム150」(2017)が新規上場され、31日にはインデックス投信設定。さらに3月18日には先物上場も控える。雌伏半年を経て再び脚光を浴びる同指数を開発から手掛ける、JPX総研インデックスビジネス部の向畑周平調査役(写真)に話を聞いた。

――昨夏以降も地道な活動を続けてきたとか。

「例えばセミナー。弊社主催では主に金融機関対象に、情報サービス会社クイック主催では幅広い上場企業に、また、指数ビジネスで競合するS&Pのセミナーでも運用会社や機関投資家、他の指数ベンダーなどに積極的にアピールしてきた」

――そうした活動を通じて投資家の反応は前向きになってきているか。

「国内ばかりでなく、最近はアジアを中心とする海外からの問い合わせも増えていた。ただし、これまでは、最後に『どうすれば売買できますか』と聞かれ、『実は商品がないんです』で終わってしまい、せっかくいい流れなのに本当に歯がゆい思いだった」

――ETFに先物も加われば“受け皿”は十分だ。とはいえ、肝心のパフォーマンスの方は…。指数構成銘柄には、トヨタも、SBGも、メガバンクも、三菱商事もない。これがどう影響したか。

「昨年5月26日~1月16日のリターンはTOPIX(18.2%)に対し、14.1%と下回っている。昨春の東証要請を起点とするバリュー相場が逆風となった。もっとも、月次で見ると11、12月、そして、1月も直近までTOPIXをアウトパフォームしている。グロース系の指数として、いい時期と悪い時期が生じる点では、ある意味狙い通りとも言える」

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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1月23日(火)☆[概況/大引け]

NYダウ初の3万8,000ドル乗せを受け、前場は3万7,000円に接近。日銀金融政策決定会合で次回が警戒され後場は小幅安

大引けの日経平均は29円安の3万6,517円、TOPIXは2ポイント安の2,542ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は558、下落銘柄数は1,046。出来高は16億4,569万株、売買代金は4兆9,562億円。
NYダウが初の3万8,000ドル乗せとなったことを受けて、日経平均は前場に一時3万7,000円に接近した。
日銀金融政策決定会合は現状維持だったが、次回3月の決定会合では春闘の結果が判明しているため、マイナス金利の解除が実施されるのではないかという見方から、円高に振れ、日経平均も小幅安となった。

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