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コラム2024年2月14日

【本日のマーケット】2月14日(水)

2月14(水)のマーケット                                                                   

2月13日の米国株式市場は大幅安。1月の消費者物価指数が前年同月比3.1%上昇した。伸びは12月の3.4%上昇からは鈍化したが、市場予想の2.9%上昇を上回った。早期の利下げ期待が後退したため金利が上昇し、米国株は売られた。ショッピファイは決算発表を受けて手仕舞い売りから大幅安となり、アリスタ・ネットワークスも安い。NYダウは前日比524ドル(1.35%)安の38,272ドル。ナスダックではアームが利食い売りで大幅安。スーパー・マイクロ・コンピュータは7日続伸。NASDAQ総合指数は前日比286ポイント(1.80%)安の15,655。S&P500指数は前日比68ポイント(1.37%)安の4,953。

米国株大幅安を受けて日経平均は反落。ソフトバンクGや日本製鉄、JT、SMCが売られ、メルカリは10~12月期の調整後コア営業利益が減益だったため急落。楽楽精算のラクスは月次増収率が若干鈍化し大幅安。一方、SCREENやアドバンテストなど半導体関連は堅調。データセンターのさくらインターネットは能力増強計画が報じられ急騰した。海運株が高い。セグエは株式分割を発表し、イトーキは株主優待制度の新設でストップ高。

スタンダード市場では、コメ兵が決算がアナリスト予想に届かずストップ安。Abalanceは決算発表の延期でストップ安となった。明和地所は業績下方修正と減配予想で大幅安。クルーズは大規模自社株買いの発表でストップ高。通期予想を上方修正したsantecは2日連続ストップ高。

グロース市場では、ウェルスナビが三菱UFJの出資で大幅高。投資ファンドのインテグラルは好決算と配当を発表しストップ高。iPS細胞関連のクオリプスは赤字決算を発表したがストップ高となった。半面、バイオベンチャーで赤字決算のキャンバスはストップ安。日本ホスピスがストップ安。

チャート上では十字足となる陰線。昨日の大陽線の値幅の中での値動きとなり、酒田五法では“はらみ足”と言われる形状で、変化の前提とされる。『上昇途上の上位において長大陽線に短い陽線がはらむと、もはや「伸力乏しい証拠」とされるが、陽線に陰線がはらんだ時は、その翌日が上寄り陽線か下寄り陰線かをみて方針を決する。』 とある。明日の動向が注目される。

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「マル優」から「新NISA」へ
日本証券新聞2月15日(木)紙面1面TOP記事掲載

5大証券トップの“今年の漢字”は―― 始・昇・換・躍・伴

新NISA(少額投資非課税制度)は“令和のマル優”。これを利用しない手はなく、できるだけ早期に始めたほうが資産形成に資する――といった声が市場関係者から聞かれる。マル優は少額貯蓄非課税制度で、高度経済成長期における国民の貯蓄率向上に一定の役割を果たした。

新NISAへの関心は高く、2023年末のNISA口座数は2,136万と1年間で19%増加した。政府は資産所得倍増プランで27年末までに3,400万口座を掲げる。

こうした中、日本証券業協会と日本取引所グループは13日、NISA普及に向けたイベントを開催。日証協の森田敏夫会長は「意識、行動が明らかに変わり始めている。例えば個人金融資産に占める投資関連商品の割合は長らく15%程度だったが昨年は20%超。確定拠出年金でも投資型商品の割合が37%程度から50%超に上昇した。多くの方が新NISAを理解し活用し恩恵を受けられるよう取り組んでいきたい」とあいさつ。

基調講演で金融庁の栗田照久長官は「新NISAは若者から高齢者まで継続的な資産形成が可能な制度。官民一体で普及・活用促進とともに金融リテラシーを身に着けていただくための教育の充実を図っていく」と述べた。

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今日の市況概況
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2月14日(水)☆[概況/大引け]

反落。ソフトバンクGや日本製鉄、メルカリが安い。半導体関連は堅調。フーシ派がイランに向かう船舶も攻撃したため海運が高い

大引けの日経平均は260円安の3万7,703円、TOPIXは27ポイント安の2,584ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は324、下落銘柄数は1,319。出来高は19億898万株、売買代金は5兆1,900億円。
米国で1月の消費者物価が市場予想を上回ったため、早期利下げ観測が後退し、米国株が売られた。
日経平均も反落した。米国でアームが大幅安となったため、ソフトバンクグループが売られた。

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