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コラム2024年3月4日

【本日のマーケット】3月4日(月)

3月4(月)のマーケット                                                                   

3月1日の米国株式市場は続伸。2月のISM製造業景気指数は47.8となり、1月の49.1から悪化し市場予想の49.5に反した結果となった。50割れは16カ月連続。金利が低下したため、ハイテク株が買われた。デル・テクノロジーズは第4四半期の売上高がアナリスト予想を上回った。最高執行責任者(COO)が「AI向けに最適化されたサーバーの勢いは引き続き好調で、受注は前四半期比で約40%増加し、受注残はほぼ倍増した」と述べたため急騰した。NYダウは前日比90ドル(0.23%)高の39,087ドル。ナスダックではエヌビディアとAMD、スーパー・マイクロ・コンピュータ、ブロードコムが高い。NASDAQ総合指数は前日比183ポイント(1.14%)高の16,274。S&P500指数は前日比40ポイント(0.80%)高の5,137。

日経平均は寄り付きから4万円乗せで始まった。半導体関連が引き続き人気を集め、政府クラウド関連のさくらインターネットが大幅続伸。米国子会社がクレーン生産でにぎわった三井E&Sが再び買われた。レンゴーは4月からの値上げ発表を好感。三井不動産は株式分割発表で高い。一方、下落銘柄数が多いためTOPIXはもみ合い。フーシによる攻撃で貨物船が沈没したため海運株は売られた。トヨタやソニーG、任天堂、東電、伊藤園は安い。

スタンダード市場では、AI導入コンサルティングのサイオスがストップ高。住石HDが4日続伸、名村造船が反発。エヌビディア関連のジーデップが再び買われ、肺がんシステムで保険適用拡大のDNAチップ研への買いも続いた。東映アニメは続落となり、フォーサイドは2日連続ストップ安。

グロース市場では、AI関連のヘッドウォータースとテックファーム、データセクションがストップ高となった。QPS研は防衛省から衛星の試作を受注し、サクシードは初配当を発表しそれぞれストップ高。直近新規公開株のVRAINと光フードサービスは続落。クックビズが続落。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陰線。ギャップアップで一気に4万円の大台を超えて寄り付いたが、上値追いは続かなかった。売買代金の5兆円越えが続いており、市場エネルギーの強さを感じさせる。

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日経平均 ついに4万円大台
日本証券新聞3月5日(火)紙面1面TOP記事掲載

3つの構造変化でその先へ TOPIXも最高値目指す

週明け4日の東京株式市場では日経平均株価が続伸、ついに4万円大台に乗せた。

取引時間中に前週末比403.82円高の4万314.64円まで買われた。2月22日に34年ぶりに最高値を更新してから、わずか6営業日での到達。終値は同198.41円高の4万109.23円だった。

足元の上昇は引き続き、ハイテクセクターの牽引によるものだが、日本経済と市場に起きている3つの構造変化を踏まえると、4万円は通過点であり、その先をにらんだ投資スタンスを取りたい。

19日付本紙で伝えた通り、証券各社の見通しは上方修正済みだ。野村証券が年内の最高値4万3,000円、TOPIX3,025ポイント、SMBC日興証券が4万2,000円、2,900ポイントを予想しているほか、3月1日にはゴールドマン・サックスがTOPIXの今後12カ月高値について2,900ポイント(従来は2,650ポイント)に引き上げている。順調に行けば、TOPIXも1989年12月18日に付けた最高値2,884ポイントの更新となりそうだ。

3つの構造変化は、経済構造の変化=日本経済がデフレ体質を脱却しつつあること、企業の意識変化=資本コストを意識した経営などコーポレートガバナンス(企業統治)改革の進展、株式需給の変化――だ。

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今日の市況概況
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3月4日(月)☆[概況/大引け]

日経平均は4万円乗せだが、TOPIXはもみ合い

大引けの日経平均は198円高の4万109円、TOPIXは3ポイント安の2,706ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は426、下落銘柄数は1,195。出来高は18億5,955万株、売買代金は5兆3,879億円。
日経平均は寄り付きから4万円乗せで始まった。前場に一時4万314円(403円高)まで上昇。

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