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コラム2024年4月24日

【本日のマーケット】4月24日(水)

4月24(水)のマーケット                                                                   

4月23日の米国株式市場でNYダウは4日続伸、ナスダックとS&P500も続伸となった。S&Pグローバルが発表した4月の米総合購買担当者景気指数(PMI)が50.9と、3月の52.1および市場予想の52.1を下回ったため、金利が低下した。デジタル音楽ストリーミングサービスのスポティファイ・テクノロジーは、1~3月期が黒字となり大幅高となった。エヌヴディアが続伸。NYダウは前日比263ドル(0.69%)高の38,503ドル。NASDAQ総合指数は前日比245ポイント(1.59%)高の15,696。S&P500指数は前日比59ポイント(1.20%)高の5,070。

3日続伸。日経平均は3月22日高値から4月19日安値までの下げ幅に対して39%の戻りを示現。米テキサスインスツルメンツの第2四半期売上高見通しがアナリスト予想を上回ったため、東京エレクやルネサスなどの半導体関連が買われ、HOYAは野村証券が「Buy」で再開。ニコンは英投資ファンドのシルチェスターの保有判明で株主還元圧力への期待から大幅高。一方、ニデックはさえず、IHIは燃料消費率の測定データを改ざんで急落。

スタンダード市場では、名村造船とザインエレクが続伸し、住石HDと新都HDが反発。ディスカウントストアのPLANTは上期業績予想を上方修正し急騰した。金型メーカーのニチダイは前期最終黒字転換を好感。半面、さくらKCSが反落し、日建工学は年初来安値となった。

グロース市場では、GENDAが株式分割を発表し買われた。ビーマップは電力データを活用した見守りサービス用のAIを共同開発しストップ高。リンカーズとオンデックは業務提携で共にストップ高。貸し会議室のTKPはモルガン・スタンレーが弱気継続判断で売られた。

チャート上では、陽の丸坊主に近い大陽線。高値引けとなり、5日移動平均線(3万7719円)・75日移動平均線(3万8065円)を一気に上抜いた。3日続伸で地合い好転となったが、明日以降の動向が注目される。

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どうなる!?週末「日銀会合」
 日本証券新聞4月25日(木)紙面1面TOP記事掲載

焦点は脚注削除の可否 2日目騰落の行方も注目

24日の日経平均は907.92円の大幅続伸。と言ってもまだ、3月22日最高値から4月19日安値までの“押し幅3分の1戻しライン”(3万8,341.71円、終値ベース)に達してきたに過ぎない。このまま本格反騰に向かうには、日米主要企業の決算発表や日米金融会合などまだまだ越えねばならないイベントが多数控えている。特に、間近に迫るのが25~26日の日銀金融政策決定会合だ。

もちろん、前回3月18~19日の会合で、①マイナス金利解除②イールドカーブコントロール撤廃③ETF買い入れ終了――など大規模な政策変更(異次元緩和の幕引き)に踏み切ったばかり。連続利上げといった可能性は、ほぼないとみてよさそう。

ただし、足元で再び34年ぶり水準となった円安を受けてのプレッシャーが強まるなか(1ドル=151円台だった3月27日に財務省、金融庁、日銀の三者会合が開催された)、「結局、日銀が何らかのタカ派スタンスを示さざるを得ない環境に追い込まれている」(SMBC日興証券)とみる向きは少なくない。実際、植田和男総裁が先の朝日新聞インタビューで「夏から秋にかけて物価目標達成の可能性がどんどん高まっていく」「達成の確度が高まれば利上げを検討する」と発言するなど、このところタカ派的な姿勢が目立つ。日銀出身の楽天証券経済研究所・愛宕伸康チーフエコノミストは、「それで市場が『利上げ前倒しがあるかも』と受け取ってくれるなら筋論にかかわらず有効な口先介入になる」と深読みしている。

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今日の市況概況
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4月24日(水)☆[概況/大引け]

907円高で高値引け。米TI効果で半導体関連が買われた。商社も高い。IHIは下落

大引けの日経平均は907円高の3万8,460円、TOPIXは44ポイント高の2,710ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,196、下落銘柄数は402。出来高は17億4,055万株、売買代金は4兆5,513億円。
3日続伸で日経平均は本日の高値で取引を終えた。
日経平均は3月22日の取引時間中に付けた高値の4万1,087円から4月19日の取引時間中の安値の3万6,733円までの下げ幅4,354円に対して、39.6%の戻りを示現した。

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