TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】4月25日(木)
コラム2024年4月25日

【本日のマーケット】4月25日(木)

4月25(木)のマーケット                                                                   

4月24日の米国株式市場でNYダウは小反落、S&P500とナスダックは保ち合い。イスラエル軍が、イスラム組織ハマスの排除に向け、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファの地上侵攻の準備を急いでいると報じられたことが重石となった。5年債入札が低調で米国債利回りが上昇したことも影響した。ボーイングは1~3月期決算が7四半期ぶりの減収となり、7四半期連続の最終赤字だった。格付け会社ムーディーズがボーイングの無担保優先債の格付けを「Baa2」→「Baa3」に下げた。NYダウは前日比42ドル(0.11%)安の38,460ドル。ナスダックではテスラは低価格EVの前倒し投入計画で買われ、テキサスインスツルメンツが第2四半期の売上高見通しがアナリスト予想を上回ったことで上昇した。エヌビディアは反落。NASDAQ総合指数は前日比16ポイント(0.10%)高の15,712。S&P500指数は前日比1ポイント(0.02%)高の5,071。

日経平均は大幅反落。1ドル=155円台半ばの円安で輸入インフレ増大と海外投資家にとってのドル建て株価の下落が警戒された。そのため、円安メリットの自動車株も下落した。米メタがAI投資で支出見通しを引き上げ、時間外取引で急落したことも悪影響を及ぼした。円安対策で日銀による追加利上げのリスクが警戒され、有利子負債の大きい不動産と電力ガスも下落。ニデックは続伸。バイオジェンのアルツハイマー治療薬の売上拡大を受けエーザイも買われた。

スタンダード市場では、アニメ制作のIGポートは信用取引の買い残が重しとなり、倉元製作は次世代半導体パッケージ向けの製造委託を発表したが、手じまい売りに押された。桜ゴムは業績予想の上方修正でストップ高。スマートバリューはさくらインターネットと協業を発表しストップ高。

グロース市場では、医療・福祉向け人材サービスのトライトはモルガン・スタンレーが投資判断を下げたため急落。医療機関支援とホスピスを運営しているシーユーシーは今期の最終減益予想で上場来安値。顔認証勤怠システムのトリプルアイズが再び上昇。トランスGは黒字予想を好感。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陰線。4日ぶりの大幅反落で、昨日上抜いた75日移動平均線(3万8121円)を割り込んでしまった。昨日の900円高を打ち消すような800円安と、ボラティリティの高い展開が続いている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

GWスタート インバウンド好調 ホテル・旅行関連には中期成長期待
 日本証券新聞4月26日(金)紙面1面TOP記事掲載

ホテルリートに妙味 オーバーツーリズム対策も

インヴィンシブル(8963・週足)

25日の東京市場では日経平均株価が800円を超える下げとなった。前日の907円高の反動や1ドル=155円台半ばまで円安が進んだ為替市場への介入が警戒されたとの見方があった。26日に日銀政策決定会合の結果発表を控え、その後はゴールデンウイーク(GW)入りというスケージュールを踏まえると、東京市場での手控えムードの広がりは致し方ないところ。米国でも金融政策の判断材料となる重要な景気指標に発表が相次ぐため、日米の両市場ではハイテク株を中心に警戒感が強まりやすい。影響を受けにくい内需系セクターにも目を向けておきたい。

足元が好調で今後も収益環境の改善が続くと期待されるのが、ホテル・レジャー業界だ。今年のGW期間(4月26日~5月6日)、全国JR6社の新幹線・在来線の指定席予約は前年比16%増で、新型コロナウイルス前の2018年を7%上回る水準だ。3月のインバウンドは約308万人と単月では過去最高を記録しており、今後も順調な伸びが見込まれている。ちなみにホテルや不動産業界のデータを分析しているSTRグローバルによると3月、日本のホテル業界のADR(客室平均単価)は前年比19.7%上昇、RevPAR(販売可能な客室1室当たりの売上高)も同19.8%上昇し、コロナ禍以降の最高値を更新している。ホテル業界の稼働率は23年にコロナ前水準を回復、24年は回復に弾みがついている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

4月25日(木)☆[概況/大引け]

急反落。円安のマイナス面を警戒。米メタの時間外下落も影響

大引けの日経平均は831円安の3万7,628円、TOPIXは47ポイント安の2,663ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は235、下落銘柄数は1,389。出来高は15億9,431万株、売買代金は3兆9,669億円。
日経平均は急落し、前日の急騰分(907円高)の多くを吐き出す格好となった。
1ドル=155円台半ばの円安となり、輸入インフレの増大が警戒されたため、日銀が25日~26日に開催している金融政策決定会合における利上げリスクも意識された。
その他、海外投資家から見ると円安はドル建て株価の下落につながるため、海外投資家の手仕舞い売りを促すリスクがあることも不安視された。こうした観点から、業績面では円安メリットを受けるトヨタを始めとした自動車株の下げも大きかった。
米国でフェイスブック親会社のメタ・プラットフォームズが、人工知能(AI)への投資を継続するため、今年の支出見通しを従来予想より数十億ドル引き上げると発表したことを受けて、時間外取引で急落したことも日経平均の足を引っ張った。

詳しくはコチラ

関連記事