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コラム2024年4月18日

【本日のマーケット】4月18日(木)

4月18(木)のマーケット                                                                   

4月17日の米国株式市場でNYダウは小反落。S&P500とナスダックは4日続落。オランダの半導体製造装置大手ASMLの1~3月期決算は減収減益で受注額がアナリスト予想を下回ったため、エヌビディアやAMD、ARM、ラムリサーチ、アプライドマテリアルズなど半導体関連が軒並み売られた。損保のトラベラーズは1~3月期の利益がアナリスト予想に届かず下落した。ゴールドマン・サックスはアーガス・リサーチが投資判断を「Buy」に引き上げたことで買われた。NYダウは前日比45ドル(0.12%)安の37,753ドル。NASDAQ総合指数は前日比181ポイント(1.15%)安の15,683。S&P500指数は前日比29ポイント(0.58%)安の5,022。

日経平均は続落で始まったが、米投資会社のバークシャー・ハサウェイが円建て社債で2633億円調達と報じられ、追加投資期待で切り返した。台湾のTSMCの決算も好感された。東京海上などの保険株が高い。八十二銀は海外業務を手掛ける「国際統一基準行」の資格返上を求める株主提案が報じられ大幅高となり、滋賀銀や群馬銀も連想買い。3月訪日外客300万人突破でJALや大阪チタなど航空機関連が高い。富士フイルムは今期予想が計画未達で安い。

スタンダード市場では、住信SBIネット銀が短期プライムレートの引き上げに伴い、変動型住宅ローン金利の上昇期待で大幅高となった。ステーキのあさくまは株主優待制度を年1回から年2回に拡充したため急騰した。AGSやエヌアイデイが反落し、アテクトは赤字予想への下方修正で下落。

グロース市場では、ジェネパが内閣府のエビデンスシステムの保守業務受託で買われた。yutoriは新作イベントの展示会を発表し大幅高となった。GENDAが反発し、くすりの窓口は業績上方修正で上昇した。一方、アジャイルメディアとジーネクスト、トリプルアイズが反落した。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。4日ぶりの反発となり、75日移動平均線(3万7844円)を回復。終値でも3万8000円台を奪回したが、上値は伸びきれず。

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「株主提案する側」の真意と論理
 日本証券新聞4月19日(金)紙面1面TOP記事掲載

ストラテジックキャピタル 丸木強代表取締役に聞く

ダイドーリミテッド(3205・S)が一時9.8%高の大幅高となり、市場の話題を集めた。著名アクティビストであるストラテジックキャピタルが17日引け後、オンワード樫山元会長の大澤道雄氏など6人の取締役選任を求める株主提案と、鍋割宰社長ら現取締役4人の再任議案反対を発表したことを受け、ガバナンス改善期待が高まった格好だ。ストラテジックキャピタルは表の通り、近年この株の積極的な買い増しを進めてきた経緯がある。株主提案の真意や今後の見通しなどについて、丸木強代表取締役(写真)に緊急インタビューを行った。

――4月2日提出の直近の変更報告書(報告義務発生日は3月26日)では保有比率24.85%となっていたが、今回発行した17日付リリースには、3月末時点で「議決権の32.2%を保有しております」とある。この開きはどこから来るのか。

「3月29日に500万株(発行済み株式の14.0%)の自社株消却が行われ、分母が低下した分、保有比率が上昇した」

――30%超えで買収防衛策などは大丈夫?

「今さら導入はないだろう。そのつもりなら20%でしていたはず。自社株にしても消却せずに第三者に譲渡する手はあった」

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今日の市況概況
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4月18日(木)☆[概況/大引け]

バークシャーによる追加投資期待と台湾TSMCの決算を好感

大引けの日経平均は117円高の3万8,079円、TOPIXは14ポイント高の2,677ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,397、下落銘柄数は224。出来高は15億2,028万株、売買代金は4兆590億円。
半導体露光装置のASMLの第1四半期の受注が減ったため、半導体関連が続落で始まり、日経平均は朝方316円安の3万7,644円となったが、11時過ぎには反発に転じた。
米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社、バークシャー・ハザウェイが円建て社債で2,633億円を調達すると報じられたため、日本株への追加投資期待が寄せられ、日経平均は切り返した。
その他、台湾のTSMCXの1~3月期の純利利益がアナリスト予想を上回ったことも好感された。

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