7月3日(金)のマーケット
7月2日のNYダウは反発、ナスダックは続落。6月の雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比5万7千人増加と市場予想の11万5千人増を下回った。FRBによる早期利上げ観測が後退し、NYダウは最高値を更新した。ビザやマスターカードは上昇。アップルは中国市場で販売する製品向けに、米国防総省のブラックリストに掲載されている中国の半導体メーカー2社から半導体を調達する方向で協議を進めていると報じられ、株価が上昇した。メモリー不足により製品ライン全体で値上げを余儀なくされているため、調達により値上げが緩和されることが期待された。マイクロソフトは、企業のAI導入を技術面と戦略面から支援する新組織を立ち上げ、約6000人を配置することで買われた。一方、半導体関連は続落。マイクロン・テクノロジーやAMD、アプライドマテリアルズや光ファイバーのコーニングが大幅安となった。米国の独立記念日が7月4日(土)で、7月3日(金)は振替休日のため米国市場は休場となる。NYダウは前日比594ドル(1.14%)高の52,900ドル。NASDAQ総合指数は前日比207ポイント(0.80%)安の25,832、S&P500指数は前日比0.01ポイント(0.01%)高の7,483。
米国半導体株続落を受けて日経平均は朝方1123円安の6万7609円となったが、キオクシアが第10世代のサンプル出荷開始で反発したため、日経平均も上昇した。ただ、SBGやフジクラはさえず、非AI関連のファーストリテやリクルート、川重が高い。外食企業向けのデジタル受発注システムのインフォマートはオアシスマネジメントが保有し、企業価値向上が目的としたことで急騰した。OSGは上期予想の上方修正で買われた。
スタンダード市場では、漫画アプリのLink-Uが大幅高となり、原発関連の岡野バルブやフィジカルAI関連の菊池製作所が高い。造船関連のジャパンエンジンも買われた。トーシンがマネーゲーム的に上昇。santecは3日続落。テクノフレックスは4日続落。
グロース市場では、窪田製薬がマイルストーン対価受領でストップ高。イノバセルは米国で治験許可となりストップ高。レアアースイオンの回収技術で共同研究の中村超硬は6月26日の発表以降、5日中4日がストップ高。LiNKXは3日続落。ネイスは続落。
日足チャート上では、長めの下ヒゲを伴う陽線。25日移動平均線(6万8497円)を下ヒゲ部分で割り込んだが、急速に買い戻されて5日移動平均線(6万9696円)上に浮上。7万円の大台目前まで買い戻されて、この日の高値圏で週末を迎えた。高安の値幅が2178円とボラティリティの高い展開が続いている。週足では十字足が示現しており、売り買い拮抗の状態がうかがえる。来週以降、上下どちらかに放れるか動向が注目される。
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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。株式市場には徐々に調整圧力が高まってきたように感じられます。日経平均は 6 月 22 日に最高値 72,831 円を記録した後、今週は一時 67,000 円台まで下落しました。好調だった半導体セクターに売り圧力が強まっているようです。
空前の高値水準にあるメモリ価格の高騰を避けようとする需要家サイドの動きが始まっていることが背景にあると見られます。市況産業の宿命と言ってもよいかもしれません。
高市政権による「骨太の方針」の骨格が明らかになり、消費減税、積極財政への転換と国債増発の思惑を背景に、日本の長期金利が再び上昇し始めたことも今週の変化のひとつです。
PER の高いグロース株はバリュエーション調整を受けやすい地合いです。その分だけ銀行株などのバリュー株の出番が増えることになります。
半導体関連株が主導する上昇相場はいったん休息に向かい、相場の中心はこれまでの「急速な利益成長」から「安定した利益成長+割安性」へとバリュー株への資金循環が始まるように考えられます。来週からの動きが特に重要です。
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注目記事 Pick up
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【どう凌ぐ!?「ETF分配金捻出売り」】
日本証券新聞 7月6日(月)紙面1面TOP記事掲載
本格的なETF登場から間もなく四半世紀…
7月はETFの季節。いい意味でも、悪い意味でも…。
日本における最初のETF上場は1995年5月の日経300連動型ということになるが、その後、日経平均型とTOPIX型の計5銘柄が同時上場した「2001年7月13日」の方が“事実上の出発点”に近く、間もなく四半世紀を迎える。そして、今や400銘柄を優に超える東証ETFのなかでも、これら5銘柄は時価総額上位に位置付けられ、だからこその“弊害”も指摘されている。いずれも決算期末が「7月8日」と「7月10日」の2日間に集中しているためだ。それでは、このどこが問題なのか。
期末は分配金支払いのタイミング。支払いの原資となるキャッシュを捻出するために、(3月下旬などの配当再投資で買い建てた)先物や現物にも換金売り需要が生じ、これがかなりの規模となる。毎年今ごろの時期になると、クオンツアナリストによる需給試算やストラテジストによる影響度合いの予想が話題を呼ぶが、大和証券では、先物・現物合算で8日に約6,600億円、10日に約1兆700億円の売り需要を試算。フィリップ証券は8日に約5,547億円、10日に約8,980億円と試算する。なお、8日の売りは日経平均型が中心で、10日はTOPIX型が大半を占める。
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今日の市況概況
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7月3日(金)☆[概況/大引け] 
キオクシアが反発。MSCI指数関連とフィジカルAI関連が高い
大引けの日経平均は1,010円高の6万9,744円、TOPIXは49ポイント高の4,064ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,227、下落銘柄数は291。出来高は22億5,276万株、売買代金は11兆8,974億円。
米国半導体株続落を受けて日経平均は朝方1,123円安の6万7,609円となったが、キオクシアHDが第10世代のサンプル出荷開始で反発したため、日経平均も上昇した。
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