7月31日(金)のマーケット
7月30日の米国株は反発。マイクロソフトが急騰。クラウド事業「Azure(アジュール)」の4~6月(第4四半期)売上高は前年同期比43%増加し、アナリスト予想平均の約40%増を上回った。マイクロン・テクノロジーやサンディスク、AMDなども買われた。一方、イーライリリーは下落。受託製造企業レジリエンスと医薬品製造拡大に7.5億ドル投資するため財務負担が警戒された。NYダウは前日比613ドル(1.19%)高の52,208ドル。NASDAQ総合指数は前日比679ポイント(2.78%)高の25,122、S&P500指数は前日比121ポイント(1.66%)高の7,437。
韓国政府はAI・データセンター支援で20兆ウォンの拠出計画と報道。韓国のSKハイニックスは会長が自社株買いで急騰。日本でもAI半導体関連が巻き返し、日経平均は大幅高。キオクシアHDや村田製作、KOKUSAI、イビデンがストップ高で、アドバンテスト、SBG、フジクラが大幅高。パナソニックは通期予想を上方修正しストップ高。NRIはコンサルティングと産業ITが減益で急落。第一三共はアナリスト予想に届かず下落。
スタンダード市場では、フェローテックやAIメカテック、精工技研、日本電子材料が大幅高。ニッポン高度紙は第1四半期好決算でストップ高。ニッカトーは粉砕用ボールがMLCC(積層セラミックコンデンサ)製造で使用されるため大幅高。直近新規公開株のビーエイブルは続落。
グロース市場では、データセクションやQDレーザ、QPSが大幅高。フィーチャはストップ高。レシピ動画プラットフォームのクラシルは「購買(販促)」事業が牽引し好決算だったことで買われた。グローバルセキュリティエキスパートが高い。タクシー配車アプリのGOは続落。
日足チャート上では、上ヒゲを伴う大陽線。高値では6万5000円台まで上値を伸ばし、75日移動平均線(6万4845円)上で推移する時間帯も多く見られた。来週は25日移動平均線と一目均衡表の雲抜けが達成できるかがポイントとなる。本日の大陽線でパラボリックが陽転を示現していることから、上方向へのバイアスが期待されるところ。パラボリックが陽転するのは6月26日以来のこと。週足では、長い下ヒゲを伴う実体線の短い陰線。下ヒゲ部分で26週移動平均線(6万1124円)にタッチして切り返す形となった。長い下ヒゲで、押し目買い需要の強さもうかがえることから、来週は13週移動平均線(6万6032円)回復がターゲットとなる。
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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。今週も株式市場では調整色の強い動きが見られました。日経平均はザラ場安値で 6 万円の大台を巡る攻防までありました。軟調な展開が続いています。
決算シーズン真っ只中です。来週も決算の内容次第では市場全体が一段安となる可能性も残しています。ただし 6 万円を割り込んでさらに下値を探るような下落が生じるには、もう少し時間がかかるはずです。
半導体市況の悪化、米国の巨大テクノロジー企業の AI 投資の減速、円安の一段の加速、国内外の長期金利急騰、など考えられる限りの不安材料が出現すればそうなることが考えられますが、そこまではすぐには至らないでしょう。マーケットの下値はそれなりに強固です。
キオクシア HD(285A)の決算次第では値を戻す可能性も十分にあります。問題となるのは決算発表後の株価の反応です。現在の半導体関連株の特徴は、「業績が悪いから売られる」のではなく、「業績が良いから買われる」のでもなく、「業績は良いのに株価が下落する」という点にあります。
これは「事前に描いた市場の予想を上回るほどではない」、あるいは「来期以降の成長率は鈍化する」と見なされているためです。その点を市場はどのように受け止めるか、大きな分岐点にさしかかっているのは間違いありません。
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注目記事 Pick up
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【米国株、年末高向け堅調に 東海東京インテリジェンス・ラボ 長田清英氏】
日本証券新聞 8月3日(月)紙面1面TOP記事掲載
AIこけても他セクターがカバー
前日の米国市場が好調だった流れを受け継いで、7月31日は全面高となった日本市場。「アメリカがくしゃみをすれば日本は風邪をひく」などと言うが、生成AI・半導体銘柄にグローバル市場が左右される現在、米国市場の重要度は非常に高まっている。大幅調整している日経平均株価と対照的に、ニューヨークダウ、S&P500は小幅安にとどまっている。東海東京インテリジェンス・ラボの長田清英チーフストラテジストはメディア向けの勉強会で、米国株は年末高に向けて堅調に推移するとの見通しを示した。
米国経済は雇用環境の良さを背景にした個人消費の堅調継続と旺盛な設備投資がけん引。今後も実質成長率は2%以上になると予測されている。長田氏は「強力な利上げがあっても景気後退に陥らなかった」ことを評価している。
また、インフレも6月に減速。これは、原油価格がイランとの開戦直後に比べると落ち着いていることが原因で、期待インフレ率は開戦前の水準まで下がっている。このため、長田氏は「FRB(米連邦制度準備理事会)は利上げを急ぐ必要はない」と分析。長期金利も4%台前半のボックス圏にとどまっている。
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今日の市況概況
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7月31日(金)☆[概況/大引け] 
韓国のAI・半導体向け国家ファンドを好感
大引けの日経平均は2,494円高の6万4,362円、TOPIXは50ポイント高の4,003ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は613、下落銘柄数は922。出来高は32億1,466万株、売買代金は10兆1,069億円。
韓国政府は、AI・半導体などの先端戦略産業に超長期資本を直接投資する20兆ウォン(約2.2兆円)超規模の戦略型国家ファンドを来年から稼働させる。韓国投資公社内に戦略投資勘定を新設すると報じられた。
韓国のSKグループのチェ・テウォン会長が、SKハイニックスの株式48億ウォン(約5億4000万円)相当を7月30日に市場内で買い付けた。
韓国では上場企業の役員や主要株主が大量売買をする場合、30日前に公示しなければならないが、50億ウォン未満の金額と1%未満の数量要件を守れば、事前公示義務は免除される。
SKハイニックスやサムスン電子が急騰したため、日本ではキオクシアHDや村田製作所、KOKUSAI ELECTRIC、太陽誘電、イビデンがストップ高で、アドバンテスト、ソフトバンクグループ、フジクラが大幅高。
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