9月11日(金)のマーケット
9月10日の米国株は4日続落。NY原油先物は8日続伸し102ドル台。サウジアラビアが8月の原油生産量は日量190万バレル減の623万8000バレルで、1990年以来の低水準に落ち込んだと報告した。米国とイランの戦闘が再び激化し、サウジの原油輸出ルートが圧迫されたことが響いた。ウォール・ストリート・ジャーナルは、イランが備蓄していた部品を使い、地下施設で弾道ミサイルの生産を再開していると報じた。発射直前に燃料を注入する必要がある液体燃料ミサイルと、発射可能な状態で保管できる固体燃料ミサイルの組み立てを進めていると伝えた。マイクロン・テクノロジーやインテル、オラクルが売られた。鉱山会社のフリーポート・マクモランが下落。ブルームバーグが、「銅価格にバブル懸念、1万5000ドルに接近-上昇持続に懐疑的な声も」と報じた。一方、アップルは反発。NYダウは前日比316ドル(0.60%)安の52,064ドル。NASDAQ総合指数は前日比171ポイント(0.65%)安の26,081、S&P500指数は前日比44ポイント(0.58%)安の7,591。
イランが核施設で建設作業や、フーシ派が紅海のモカを制圧が警戒され、日経平均は一時2062円安の6万3208円となったが、SQ推計値は6万3039円だったため、下側で幻のSQ。サウジ皇太子がトランプ大統領にフーシ派に対する空爆要請で日経平均は下げ幅を縮めた。キオクシアやアドバンテスト、レゾナックなど半導体関連の下げが目立った。「ビズリーチ」運営のビジョナルは今期見通しが物足りないとの見方で下落。東京海上など保険は高い。
スタンダード市場では、フェローテックやAIメカテックが下落。石井表記は業績予想を上方修正したが、いったん好材料出尽くしで急落。イランが弾道ミサイルの製造再開と報じられ、防衛関連の豊和工業はストップ高となり、石川製作も大幅高。共栄タンカーが大幅高。
グロース市場では、スキマバイト仲介のタイミーは第1四半期の営業利益がアナリスト予想に届かず大幅安。フィーチャやダイナミックマップが大幅反落。モイは京大iPS細胞研究所と特許共同出願でストップ高。3Dマトリックスは第1四半期決算発表で買われた。
日足チャート上では、長い下ヒゲを伴う陰線。大幅反落で直近安値の6万3773円を下回った。SQ値が6万3039円と下値で決まったが、ボリンジャーバンドのマイナス2シグマ(6万3554円)を下抜けたことで買い戻しが入り、その後は下げ幅を縮めて大引けは6万4000円台まで回復を見せた。一目均衡表の雲の下限からも下放れてしまい、調整局面の継続が懸念される。週足では上下にヒゲを伴う陰線。上に位置する13週移動平均線(6万6753円)と、下に位置する26週移動平均線(6万3411円)のレンジ内での値動きが続いている。
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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。一進一退の神経質な値動きが続いています。ベッセント財務長官の「日本はリフレ政策の転換が重要」との主旨の発言が市場を覆い尽くしています。リフレ政策を修正すると言うことは、財政面では拡張的な予算の使い方をあらため、金融政策に関しては緩和的なスタンスを転換するということです。
現在の日本で、そのうちのどちらを選択するかと決断を迫られたら、金融政策の緩和的な運用を止めることになるはずです。先週から為替市場ではドル安、円高が進んでおり、大きな構造的なトレンド転換がなされたのではないか、という見方が市場ではだんだん力を得てきました。
来週末に予定されている日銀決定会合において、利上げが選択されることはかなりの高い確率になってきました。
急激なドル安・円高が進むことによって米国のマーケットが混乱することは避けなければなりませんが、米国金利が上昇する要因のひとつがこれで消えたことになります。株式市場も時間をかけて短期急騰のあとの調整を進めてゆくことになりそうです。
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注目記事 Pick up
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【原油100ドル乗せ 金利上昇 日経平均 一時2,000円超の下落】
日本証券新聞 9月14日(月)紙面1面TOP記事掲載
重要イベントの通過待ち バリュー系に注目
原油価格と長期金利の上昇が嫌気され、11日の東京市場では日経平均株価が一時2,000円超の下落となり、3日に付けた取引時間中の安値6万3,772円を下回ってきた。終値は同1,259.61円安の6万4,011.34円。
米国とイランの戦闘が緊迫化、終わりが見えない状況となっている。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物価格が10日まで8日続伸で1バレル=100ドル台に乗せた。その後の時間外取引で104ドル台まで上昇、5月下旬以来の高値水準に。
原油価格の上昇に伴うインフレ圧力の高まりに加え、11月に中間選挙を控えたトランプ米大統領が財源を明らかにしないまま、9日の共和党大会で現金配布のバラマキ策を公約。実現性は低いとみられるが、米国の財政圧迫要因として意識された。
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今日の市況概況
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9月11日(金)☆[概況/大引け] 
イランに神経をとがらせたが後場はサウジ皇太子の要請で下げ幅を縮めた
大引けの日経平均は1,259円安の6万4,011円、TOPIXは26ポイント安の4,028ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は510、下落銘柄数は986。出来高は23億7,251万株、売買代金は8兆7,129億円。
ウォール・ストリート・ジャーナルが10日に イランが地下施設で既存の部品を活用し、弾道ミサイルの生産を再開した模様と報じた。
10日のブルームバーグは、国際原子力機関(IAEA)が遠隔画像から、核関連活動の疑いがあるイランの施設「ピックアックス山」で建設作業を確認したと明らかにした。
その他、イエメンの親イラン武装組織フーシ派は10日に紅海沿岸の戦略的要衝である港湾都市モカを制圧した。
これらを受けて、日経平均は一時2,062円安の6万3,208円となったが、SQ推計値は6万3,039円だったため、下側で幻のSQとなった。
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