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IPO2022年2月3日

新規上場紹介 イメージ・マジック 3月3日 マザーズ プリント×ITで無駄な在庫を解消

イメージ・マジック(7793)が3月3日、マザーズに新規上場する。

顧客がインターネットサイトを通じて入稿したデータを、受注から短納期で印刷加工し納品するオンデマンドプリントサービスを提供している。自社サイト「オリジナルプリント.jp」では、Tシャツなどの衣料品やマグカップなどの雑貨を中心としたアイテムを仕入れ、顧客からの注文を直接受注している。パートナー企業からの受注や、パートナー企業のサイトを介したユーザーからの発注もある。

いずれも受注データからクラウド生産管理システムのサーバーにより必要なデータを自動生成し、同社の工場またはシステム連携されたパートナー工場へ自動指示が振り分けられ、受注から最短5分で梱包出荷処理まで進めることが可能。無駄な在庫を抱えたくない、受注が入ってから生産し即出荷したいという企業のニーズに合致しており、SDGs(持続可能な開発目標)の観点からもアパレルメーカーや大手コンテンツホルダーなど様々な企業との連携が広がっている。

また、ソリューション部門では、プリントとITを掛け合わせたDX(デジタルトランスフォーメーション)化のノウハウで改良を重ねた受注システムや生産管理システムをクラウドサービスとして提供。プリンター、たたみ機、梱包出荷機など生産・出荷プロセスにかかるハードウエアも提供している。SaaS型のソフトウエア、ハードウエアの売り上げに加えて、システム開発受託・保守による売り上げが計上される。

顧客基盤については、一般消費者をはじめアパレル大手企業から小規模印刷事業者まで幅広く構成されており、パートナー企業との連携によりさらに拡大していくものと見込まれる。一方で、オンデマンドプリントサービスは認知度がまだ低く、認知していても自分でデザインし購入するのが難しいなどの理由から購入に踏み切れない顧客が多く存在する。インターネットを活用したマーケティング活動や大手企業との提携など、かねて進めてきた認知度向上策を一層強化していく方針。さらに、産業ロボット技術を持つ企業やハードウエアメーカーとの連携による自動化や半自動化、自社サイトの機能向上などユーザビリティの強化にも取り組む。(SS)

概要

●事業内容=オンデマンドプリントプラットフォームの提供、オリジナルプリントグッズの販売および製造、IoTなどを活用した製造に関するシステムおよび関連機器の開発、販売およびコンサルティング
●本社=東京都文京区小石川1-3-11
●代表者=山川誠代表取締役社長
●設立=1995年5月
●上場前資本金=9,850万円
●発行済み株式数=213万5,300株(上場時)
●筆頭株主=日本創発グループ(上場前35.61%)
●公募株式数=17万株
●売出株式数=30万5,500株(ほかにオーバーアロットメントで7万1,300株)
●仮条件=2月8日に決定
●ブックビル期間=2月10日から17日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、大和、野村、マネックス、楽天、SBI、松井

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.4 2,842 106 64.91
2021.4 4,330 221 109.31
2022.4(予) 5,333 429 193.86
※単位100万円、1株利益は円

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