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IPO2022年5月31日

新規上場紹介 ウェルネス・コミュニケーションズ 6月23日 グロース 健康診断の受診からデータ管理まで支援

ウェルネス・コミュニケーションズ(9228)が6月23日、グロース市場に新規上場する。

職域における健康管理(コーポレートウェルネス)を支えるため、企業や健康保険組合向けに健康診断の受診からデータ管理まで一括してサポート。ネットワーク健診事業と健康管理クラウド事業などを展開している。2006年に伊藤忠商事(8001・P)が完全子会社として設立。昨年9月にSOMPOHD(8630・P)の関連会社となった。

ネットワーク健診事業は受診者向けに健康診断・人間ドックなどの予約手配、顧客向けに結果のデジタル化、医療機関への精算代行などを一括して提供する。

22年3月末で全国1,960医療機関と業務提携しており、顧客は希望する医療機関を選択。受信者は同社のサービスサイト「i―Wellness」や電話で希望の日程、医療機関を受け付け、日程の調整を行う。健康診断の結果は自社の判定基準に置き換え、顧客企業に納品。どの医療機関で受診しても同じ基準で結果を把握でき、顧客企業での事後措置の対応強化が可能となる。また、サイトで予約状況をリアルタイムで把握でき、顧客企業から受診を勧めて、受診率向上を図れる。健康診断費用の精算代行業務により、顧客担当者の業務の効率化や健診受診率向上、受信者の満足度向上に寄与する。

健康管理クラウド事業が提供するHSS(ヘルスサポートシステム)は健康診断結果、就労データ、ストレスチェックデータ、各種面談の記録を個人単位で紐づけ、心と体に関するデータの一元管理、可視化を可能とする。ネットワーク健診サービスとあわせて導入することで、健康診断の案内からデータ管理まで一貫してサービスが利用できるようになる。その他、医療機関等支援事業も手掛けている。

今後、まず大企業の深耕に優先して取り組み、ネットワーク健診事業のメニュー拡充や高付加価値化、HSSの健康管理プラットフォーム化、蓄積されたデータに基づく健康支援ソリューションの開発などを行っていく。そして、新たな市場として中小企業向けの新たなサービスプラットフォームを開発。6月に新たなSaaS型健康管理システムをスタートさせる。

23年3月期の業績は売上高100億2,100万円(前期比7.8%増)。営業利益7億2,000万円(同8.2%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=健康管理SaaS等を用いたヘルスデータプラットフォーム及びソリューション事業
●本社=東京都港区赤坂1-12-32
●代表者=松田泰秀代表取締役社長
●設立=2006年7月
●上場前資本金=4億861万5,000円
●発行済み株式数=599万8,200株(上場時)
●筆頭株主=SOMPOホールディングス(上場前 42.69%)
●公募株式数=55万株
●売出株式数=222万株(ほかにオーバーアロットメントで41万5,500株)
●仮条件=6月7日に決定
●ブックビル期間=6月8日から13日まで
●引受証券=野村(主幹事)、みずほ、SBI、岩井コスモ、松井、東海東京

業績推移(単体)

売上高 営業利益 1株利益 配当
2021.3 8,302 533 68.12 9600
2022.3 9,292 665 81.30 24.4
2023.3(予) 10,021 720 81.78 24.54
※単位100万円、1株利益は円
※21年3月期の配当は株式分割(1:200)前

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