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IPO2021年3月1日

新規上場紹介 シキノハイテック 3月24日 JASDAQ 半導体検査装置やLSIを設計・開発

シキノハイテック(6614)が3月24日、JASDAQに新規上場する。

半導体検査装置の開発・製造をはじめ、大規模集積回路(LSI)設計やIPコア開発、カメラモジュールや画像処理システムの開発を手掛けている。事業セグメントは、「電子システム」「マイクロエレクトロニクス」「製品開発」の3部門で構成している。

電子システム事業では、半導体製造工場で使用される検査関連機器や装置を扱う。半導体検査業務は顧客企業の製品に必要な工程であり、同社は車載用半導体部品に検査が要求されるバーンイン装置とバーンインボードなどを開発・製造している。また、半導体周辺機器の開発によって培われた技術を用いて、産業顧客の製品生産工程での検査ボードや専用計測器などの製造も手掛ける。

マイクロエレクトロニクス事業は半導体のLSI設計やIPコアを開発している。LSIの技術は携帯電話、DVD、デジタルカメラ、液晶テレビといったデジタル情報家電や、カーナビゲーションなど車載機器関連で活用される。また、特定の用途のために設計されたIC開発で培った画像処理技術をベースに、オリジナルIPコアも開発しており、周辺回路設計やカスタマイズまで対応が可能だ。

製品開発事業では、画像技術を活用した産業用組み込みカメラ、画像処理カメラの開発・製造を手掛けている。複雑な画像処理をカメラ単体で実現可能であり、画像検査、計測、各種認識処理など幅広い用途で活用できる。専用クリーンルームを完備した国内自社工場で一貫生産することによって、高い信頼性と安定供給を実現している。

2021年3月期業績は、売上高46億円(前期比1.5%増)、経常利益2億1,000万円(同10.7%減)を見込んでいる。電子システム事業とマイクロエレクトロニクス事業は減収の予想だが、大口顧客の受注がある製品開発事業の貢献により全体では増収を確保する。

概要

●事業内容=半導体検査装置の開発・製造、LSIの設計およびIPコアの開発、カメラモジュールおよび画像処理システムの開発・製造
●本社=富山県魚津市吉島829番地
●代表者=浜田満広代表取締役社長
●設立=1975年1月
●上場前資本金=1億7,031万1,000円
●発行済み株式数=415万株(上場時)
●筆頭株主=塚田隆(上場前12.76%)
●公募株式数=115万株
●売出株式数=8万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が17万7,000株)
●仮条件=3月4日に決定
●ブックビル期間=3月 8日から12日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、野村、大和、SMBC日興、SBI、マネックス

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.3 4,678 169 40.28 0
2020.3 4,531 235 37.97 0
2021.3(予) 4,600 210 44.25 0
※単位100万円、1株利益は円

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