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IPO2023年10月2日

新規上場紹介 ジャパンM&Aソリューション 10月24日 グロース 創業以来右肩上がり、中小企業のM&Aアドバイザリー

ジャパンM&Aソリューション(9236)が10月24日、グロースに新規上場する。

「相談されたら断らない」をモットーに、中小企業のM&Aアドバイザリーを手掛ける。金融機関や会計事務所などの提携先から譲渡希望企業の紹介を受け、新規アドバイザリー契約と成約組数を積み重ねて成長している。

2025年までに後継者未定で経営者が70歳以上の中小企業は127万社に上ると推定される。経済産業省は後継者不足による事業承継の課題を解決するため、中小企業のM&A件数を、足元の年間400件程度から29年ごろに60万件へ拡大する方針を打ち出している。

だが、中小企業のM&Aでは成約単価など手数料が低いため、競合が参入しずらい。一方で、ネットでM&Aマッチングサービスを安価で提供する業者が増えているなか、当事者が複雑多岐な条件の整理や交渉を行うのはハードルが高く、専門的知識があるM&Aアドバイザーの需要は高くなっている。

そうしたなか、提携先から安定的に譲渡希望候補者を紹介されるのが強み。競合では数カ月~数年かかる事業承継の検討、相談を提携先が行った後に紹介されることになる。案件のかかわり方も競合が各段階での分業制をとっているなか、原則2人1組で相談からクロージングまでの業務を一気通貫で担当。未経験者を経験者と組み合わせることで、早期の戦力化も可能となっている。

社内のM&Aアドバイザー数、累計提携先数は右肩上がり。契約獲得、成約組数も順調に増え、19年の創業以来3期連続で売上高、経常利益とも過去最高を記録し、今23年10月期も大幅成長の見通し。

今期の業績は売上高7億600万円(前期比62.7%増)、経常利益1億4,400万円(同2.3倍)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=M&Aアドバイザリーサービス
●本社=東京都千代田区麹町3-3-8
●代表者=三橋透代表取締役社長
●設立=2019年11月
●上場前資本金=9,130万円
●発行済み株式数=137万8,000株(上場時)
●筆頭株主=三橋透(上場前52.59%)
●公募株式数=18万株
●売出株式数=20万2,400株(ほかにオーバーアロットメントで5万7,300株)
●仮条件=10月4日に決定
●ブックビル期間=10月6日から13日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、岡三、水戸、丸三、アイザワ、むさし

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.10 342 47 26.93
2022.10 434 61 36.15
2023.10(予) 706 144 84.21
※単位100万円、1株利益は円

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