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IPO2022年11月21日

新規上場紹介 スカイマーク 12月14日 グロース 経営再建した第3の航空会社

スカイマーク(9204)が12月14日、グロース市場に上場する。国内第3位の航空会社で東証1部に上場していたが、2015年に民事再生法を申請して経営破綻。上場廃止となっていた。

大手の寡占により運賃が高止まりしていた航空業界に、規制緩和で新規参入した第1号。1998年に羽田―福岡線からスタートし、大手の半額近い格安運賃を武器にした。

しかし、格安航空会社同士の競争が激化した上、エアバスとの機材購入トラブルもあり経営が行き詰まった。その後、ANAHD(9202・P)の支援などで経営を再建。現在は北海道から沖縄まで12空港、23路線、1日当たり150便を運航し、11月6日には累計搭乗者が1億人を突破した。

安全確保を前提に、リーズナブルな価格とシンプル・わかりやすい商品を掲げており、大手、LCC(格安航空会社)との運賃競争での価格優位性確保を図る。17年から5年連続定時運航率1位を達成。JCSIの顧客満足度調査でも国内長距離交通部門で1位になるなど、顧客にとって価値のある航空会社であり続けるよう取り組んでいる。

コロナ禍で2期連続の赤字となったが、航空需要の回復に伴い減便を第2四半期(7~9月)以降取りやめ、今冬のダイヤも通常運航に戻っている。そのため、今3月期は3期ぶりの黒字を計画している。

今3月期は事業収益848億800万円(前期比79.9%増)、営業収益31億4,100万円の黒字(前期は166億9,400万円の赤字)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=定期航空運送事業など
●本社=東京都大田区羽田空港3-5-10
●代表者=洞駿代表取締役社長執行役員
●設立=1996年11月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=6,032万9,400株(上場時)
●筆頭株主=インテグラル2号投資事業有限責任組合(上場前42.93%)
●公募株式数=1,304万3,400株
●売出株式数=1,474万6,000株(ほかにオーバーアロットメントで416万8,400株)
●仮条件=11月28日に決定
●ブックビル期間=11月28日から12月2日まで
●引受証券=大和、三菱UFJモルガン・スタンレー、BofA(共同主幹事)、SMBC日興、みずほ、野村、SBI、松井、マネックス、楽天、岡三、東海東京、丸三、水戸、あかつき

業績推移(単体)

事業収益 経常利益 1株利益 配当
2021.3 34,064 ▼29,602
2022.3 47,147 ▼15,079
2023.3(予) 84,808 4,446 176.11
※単位100万円、1株利益は円、▼は損失

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