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IPO2021年5月31日

新規上場紹介 デコルテ・ホールディングス 6月22日 マザーズ フォトウェディングで結婚新様式

デコルテ・ホールディングス(7372)が6月22日、マザーズに新規上場する。

「フレームを超える感動を」を行動指針としたフォトウエディングサービスが主力。結婚式や披露宴とは別の日の撮影や、結婚式や披露宴を行わないで結婚写真を撮影する。屋内の専用スタジオでの撮影と屋外でのロケーション撮影がある。

フォトウエディングサービスは北海道から沖縄まで16店舗を展開。このほか、子供や家族写真を撮影する「アニバーサリーフォトサービス」が3店舗、ペット撮影1店舗、フィットネスジムが2店舗ある。

日本の婚姻数は微減している。その一方で、フォトウエディングは既に挙式したカップルや、結婚式を挙げない層の利用もあり、市場規模は推計約521億円で安定した成長を見込んでいる。結婚式の新しい形として注目され、コロナ禍で挙式を延期・中止する代わりに写真のニーズも増えているとみている。

強みとして、質の高いフォトグラファー、メイクアップアーティストを自社の正社員として育成。ウェブやSNS(交流サイト)のプロモーションを強化し、集客力を高めている。また、衣装も和装の充実と洋装ドレスはデザインを内製化して、トレンドを取り入れたものをいち早く提供。同一店舗内で衣装選び、メイク、撮影などのサービスが完結でき、品質とコストをコントロールしつつ、顧客満足度も上げている。さらに、首都圏、関西圏、北海道など地域に応じたブランディング、店舗づくりを展開している。

今後、従来展開していた市場規模の大きな都市型のほか、地方都市やリゾートなどを含めた新規出店の加速と効率改善でフォトウエディング事業の領域拡大をしていく。新型コロナウイルスの収束後はインバウンド需要の取り組みも図る。

また、家族や子供の記念日といったライフイベント領域を広げ、ペット写真も推進していく。

2021年9月期の業績は売上収益47億5,600万円(前期比29.6%増)、営業利益8億5,000万円(同2倍)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=フォトウエディング。アニバーサリーフォトなどのサービスを提供するスタジオ事業およびフィットネス事業
●本社=兵庫県芦屋市大枡町1ー25 アクセシオ芦屋3F
●代表者=小林健一郎代表取締役社長
●設立=2016年12月(実質上2001年11月)
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=567万株(上場時)
●筆頭株主=投資事業有限責任組合キャス・キャピタル・ファンド六号(上場前87.52%)
●公募株式数=7万株
●売出株式数=360万6,600株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が55万1,400株)
●仮条件=6月4日に決定
●ブックビル期間=6月 7日から11日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、大和、野村、SBI

業績推移(連結)

売上収益 営業利益 1株利益 配当
2019.9 4,704 886 83.57 0
2020.9 3,670 416 30.77 0
2021.9(予) 4,756 850 93.21 0
※単位100万円、1株利益は円

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