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IPO2022年4月27日

新規上場紹介 トリプルアイズ 5月31日 グロース 高性能のAI技術

トリプルアイズ(5026)が5月31日、グロースに新規上場する。3月に上場予定だったが市場動向から延期していた。

システムインテグレーションや独自開発のAIプラットフォームを提供。囲碁AI世界大会で2位の実績があり、囲碁AIというオープンなグローバル競争で、ディープラーニングをはじめとする技術の優秀性を示している。

AIは独自開発した画像認識プラットフォーム「AIZE」(アイズ)によるストック型プラットフォームビジネスを展開。512次元の特徴量を顔画像から検出し、正面静止画像ならば認証率99%の高精度を誇る。

事前登録のない不特定多数の人やモノを認識する画像認識系AIと、事前登録された人やモノと撮影時の人やモノを照合する顔認証AIのサービスがある。前者はマーケティング、ポイントシステム、安全管理、後者は入店管理、勤怠管理、顔認証決済などで利用される。年齢、性別、感情さえも認識。個別企業のニーズにあったサービスラインアップにとどまらず、既存システムに即したカスタマイズも可能だ。

AIモデルの開発からサービス提供までを一つのプラットフォームで実現できるのが最大の特徴。大企業から中小企業まで業種を問わず、幅広い取引実績がある。ヤマダデンキは国内家電量販店で初の顔認証決済サービス「ヤマダPay」に「AIZE」を導入。利用者が事前にスマホに顔画像を登録すれば、来店時にスマホもクレジットカードも持たずに買い物ができる決済サービスを実現した。

SI部門はシステム開発、インフラ、ネットワーク、データベースの構築、運用保守などを2008年の創業以来、実施。最近ではクラウドインフラサービス、IT業務代行と領域を広げている。22年8月期第2四半期の売上高では72%を占め、安定した成長を続けている。

22年8月期の業績は売上高25億9,500万円(前期比22.3%増)、営業利益1億7,400万円(同2.8倍)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=システムインテグレーションおよび独自開発のAIプラットフォームの提供
●本社=東京都千代田区神田駿河台3-4
●代表者=山田雄一郎代表取締役
●設立=2008年9月
●上場前資本金=4億6,525万7,000円
●発行済み株式数=680万2,600株(上場時)
●筆頭株主=福原聖子(上場前33.59%)
●公募株式数=54万株
●売出株式数=オーバーアロットメントで8万1,000株
●仮条件=5月12日に決定
●ブックビル期間=5月13日から19日まで
●引受証券=いちよし(主幹事)、野村、みずほ、SBI、あかつき、SMBC日興、岡三、極東、東海東京、東洋、松井、マネックス、丸三、楽天

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.8 1,791 ▼166
2021.8 2,122 83 6.12
2022.8(予) 2,595 163 21.67
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字

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