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IPO2021年6月2日

新規上場紹介 ドリームベッド 6月23日 東証2部 ベッド、インテリア用品の製造、販売

ドリームベッド(7791)が6月23日、東証2部に新規上場する。

マットレス、ベッドフレーム、ソファ、寝装品(枕、布団類)などのデザイン開発、製造、販売を業務の柱として展開している。1957年にアメリカ駐留軍の払い下げ物品を受け、ベッドの修理販売を開始したことが同社の創業。

販売経路は、(1)家具販売店向け=全国の家具販売店に対して販売、(2)商業施設向け=全国のホテルなどの宿泊施設に直接販売している。主要都市やリゾート地で展開する大型ホテルから宿泊特化型など比較的小規模のホテルなど。あらゆる取引先および消費者のニーズを実現するため、ベッド・インテリアについて企画段階から参加し提案から施工までプロジェクト全体をプロデュースしている。ラグジュアリーホテルでの採用実績も積み重ねている。(3)ショップ・ショールーム=「リーン・ロゼショップ」とショールームの2つがある。前者は東京都に3店舗、大阪市に1店舗を展開している、(4)ハウスメーカー向け=ハウスメーカーが主催した催事に来場した一般消費者にハウスメーカーを通じて販売している。(5)その他=主にベッド製造メーカー向けのOEM(相手先ブランドによる生産)商品の販売など。

2020年3月期における売上高構成比は、(1)71.0%(2)18.0%(3)6.6%(4)3.1%(5)1.3%――となっている。

展開する自社ブランドは、「dream bed(ドリームベッド)」(日本)、「WATER WORLD(ウォーターワールド)」(日本)、ほかに、海外の複数のブランドとライセンス契約を結んでいる。主な海外提携ブランドは、「Serta(サータ)」(米国)、「ligne―roset(リーン・ロゼ)」(フランス)、「ruf(ルフ)」(ドイツ)。ブランド志向の顧客層をターゲットとした「Serta」、より幅広い顧客層をターゲットとしている「dream bed」の2つのブランドを主に展開することで、幅広い消費者のニーズに対応している。

生産体制は自ら生産拠点を持ち、自社製造で培った技術を活かすため、社内の専属デザイナーのアイデアを形にすべく、細部の改良はもとより、縫製の糸一本一本までこだわった製品づくりを行っている。

マットレスの市場環境は、少子高齢化・人口減少に伴う新規・買い替え需要の獲得をかけた競争が激化。より一層の競争力強化が要求される市場環境となっている。

そうした中で、中長期的な経営戦略は、自社商品の優位性、ターゲット・ポジショニングを明確化し、インターネットや既存メディア、イベントを組み合わせてマーケティング活動を最適化して、ブランドイメージの醸成とブランド認知度の向上に努めていく。

当面の課題としては、①「Serta(サータ)」の認知度向上②同社ホームページと得意先EC(電子商取引)サイトを相互にリンクし、得意先ECサイト自体の信頼度を向上させるため同社による得意先ECサイトの公認化を進めていく③ショールームの活用④生産性の向上⑤スリープテック(IT技術を活用して睡眠環境を計測・記録・分析することにより睡眠の質を改善して快眠を促すこと)。(KA)

概要

●事業内容=ベッド・リビングソファ・インテリア用品の製造、販売
●本社=広島市西区己斐本町3-12-39
●代表者=小川克己代表取締役社長
●設立=1957年7月
●上場前資本金=2億500万円
●発行済み株式数=415万2,820株(上場時)
●筆頭株主=ブルーインベストメント投資事業有限責任組合(上場前21.26%)
●公募株式数=86万株
●売出株式数=85万5,800株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が25万7,300株)
●仮条件=6月3日に決定
●ブックビル期間=6月7日から11日まで
●引受証券=野村(主幹事)、ひろぎん、みずほ、SMBC日興、東洋、SBI

業績推移(単独)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020,3 10,034 469 164.26 0
2021.3 8,976 730 161.39 0
2022.3(予) 9,612 703 122.64 20
※単位100万円、1株利益、配当は円

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