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IPO2023年9月12日

新規上場紹介 ニッポンインシュア 10月3日 スタンダード 賃貸入居者の家賃保証

ニッポンインシュア(5843)が10月3日、スタンダードに新規上場する。

賃貸住宅などの家賃債務保証サービスを中核として、介護費債務保証サービス、入院費債務保証サービスを展開。そのほかフランチャイズに加盟したコインランドリー、フィットネスクラブも運営している。本社は福岡市。

売上高の大部分は家賃債務保証で、賃貸住宅入居者の連帯保証人の役割を果たす。生涯未婚率の上昇や少子高齢化で親族や友人に連帯保証人を頼めない、頼みたくない人が増加すると想定され、家賃債務保証が重要になるとしている。

不動産管理会社を通じて入居希望者から申し込みがあり、属性に応じて審査の上、保証委託契約をする。住居用の基本プランでは月額保証料のほか、初回保証料として月額賃料総額の0.5カ月分(最低2万円)、1年ごとの更新時には更新保証料1万円が支払われる。住人が家賃を滞納した場合は不動産管理会社に代位弁済する。

住居用プランでは孤独死した際の原状回復費用や24時間駆けつけサービス、他保証会社からの切り替えなどいくつかのプランがある。ほかに、事業用、駐車場・コンテナ用のプランもある。借主の状況に応じて柔軟に選択でき、各管理会社のニーズに応じたプラン設計も行う。

このほか、介護施設のサービス利用者と保証委託契約を結び、連帯保証人となる介護費債務保証サービス、入院患者と契約する入院費債務保証サービスもある。

契約管理は独自開発したクラウドシステム「クラウドインシェア」で容易に実施。不動産管理会社の業務効率改善にもつながる。

2024年9月期の業績は売上高31億6,500万円(前期比12.5%増)、営業利益2億9,700万円(同27.3%増)を予想している。(HS)

概要

●事業内容=家賃債務保証サービスを主とした保証事業など
●本社=福岡市中央区天神2-14-2
●代表者=坂本真也代表取締役社長
●設立=2002年4月
●上場前資本金=5,000万円
●発行済み株式数=265万株(上場時)
●筆頭株主=三好修(上場前29.26%)
●公募株式数=65万株
●売出株式数=77万株(ほかにオーバーアロットメントで21万3,000株)
●仮条件=9月12日に決定
●ブックビル期間=9月14日から21日まで
●引受証券=野村(主幹事)、岡三、FFG、西日本シティTT、楽天、マネックス、松井、SBI

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2022.9 2,604 406 127.69
2023.9(予) 2,814 230 82.28
2024.9(予) 3,165 301 79.23
※単位100万円、1株利益は円

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