ハンモック(173A)が4月11日、グロースに新規上場する。

顧客企業のDX化を支援。市場の拡大に伴い、売上高、利益とも順調に伸びている。

ネットワーク、セールスDX、AIデータエントリーの3種類のソリューションを提供している。このうちネットワークソリューションは顧客のIT資産管理、セキュリティ対策を統合的に管理するソフト「AssetView」シリーズを提供。具体的にはIT資産、ソフトウエアライセンスの管理、ウィンドウズアップデートやアプリケーションの配布、PC操作ログ管理、USBなどのデバイス制御、ウイルス対策といった多彩な機能を統合的に行い、業務を効率化する。

セールスDXソリューションは「営業を強くし、売り上げを上げる」をコンセプトにクラウドサービスを提供。名刺管理、商談機会創出など営業支援を実行するプラットフォーム「ホットプロファイル」と、営業リストを作成し、問い合わせ窓口に一斉に自動営業する新規開拓ツール「ホットアプローチ」がある。独自AIで作成した480万社以上の企業データベースを活用。商談情報から受注率の高い企業の傾向を分析するなど営業のDX化を促進する。

AIデータエントリーソリューションはAIを活用したOCR技術で、手書きや印刷された文字をスキャナーなどで読み取り、データ入力業務を効率化する。自社開発のAIOCRを搭載したオンプレミス型の「Any Form OCR」とクラウド型データ化サービス「WOZE」がある。「WOZE」には在宅ワーカーを活用した人力による確認・修正作業も含まれる。

自社開発により顧客ニーズを反映した製品が可能。市場のニーズを的確に捉え、顧客への提案型営業を行うことが強み。顧客は民間企業から官公庁まで規模を問わず幅広く、全方位型の製品を提供できる。

2024年3月期の業績は売上高42億2,500万円(前期比5.8%増)、営業利益6億4,700万円(同27.4%増)を見込んでいる。(HS)

●事業内容=「IT資産管理・セキュリティ対策」「営業支援・名刺管理」「AIによる文字認識を活用したデータエントリー」に関する業務支援システムおよびクラウドサービスの開発、提供
●本社=東京都新宿区大久保1-3-21
●代表者=若山大典代表取締役社長
●設立=1994年4月
●上場前資本金=3,648万3,000円
●発行済み株式数=436万株(上場時)
●筆頭株主=若山大典(上場前44.39%)
●公募株式数=5万株
●売出株式数=127万7,000株(ほかにオーバーアロットメントで19万9,000株)
●仮条件=3月26日に決定
●ブックビル期間=3月27日から4月2日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、野村、みずほ、SBI、岡三、東海東京、岩井コスモ、あかつき、丸三、松井