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IPO2021年3月31日

新規上場紹介 ビジョナル 4月22日 マザーズ 会員制転職プラットフォーム「ビズリーチ」を運営

ビジョナル(4194)が4月22日、マザーズに新規上場する。

ビジネスプロフェッショナル、国内外の成長企業、ヘッドハンターの3者を効率的にマッチングする会員制転職サイト「ビズリーチ」の運営をはじめ、産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進する事業を展開している。

HR Techセグメントに属するビズリーチ事業の2021年7月期の売上高は全社計画の8割超を占める。従来の転職市場は終身雇用制度や新卒一括採用といった雇用慣習の影響から、労働市場の流動性は低い状況が続いていた。しかし、同社は海外で主流となっている「ダイレクトソーシング」の概念を持ち込んで、プロフェッショナル人材に特化した「ビズリーチ」を開発した。

企業とヘッドハンターに人材データベースを開放して転職市場を可視化し、優秀な人材を早く、安いコストで採用することを可能にした。21年1月末時点のプロフェッショナル人材の登録者数は123万人以上で、企業やヘッドハンターはスカウトメールを直接送ることができる。求職者にとっても今まで知り得なかった企業のアプローチを受けることで、キャリアの選択肢と可能性を広げられるようになった。

HR Techセグメントではほかにも、人財活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」、求人検索エンジン「スタンバイ」を運営。ハーモスは、採用から入社後の活躍までの情報を一元化することによって、エビデンスに基づいた人財活用を可能にしている。

一方、Incubationセグメントでは、物流DXプラットフォーム「トラボックス」、企業の後継者不足の課題解決を目指す事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」、オープンソース脆弱性管理クラウド「ヤモリー」などを提供。トラボックスは20年の累計の荷物情報登録件数が97万件で、荷主・運送企業を結ぶ国内最大級のプラットフォームになっている。ビズリーチ・サクシードは21年1月時点で6,600社以上の買い手企業と、460社以上のM&Aアドバイザリー事業者が参画しており、20年10月からは中小企業庁とも連携している。

21年7月期業績は、売上高267億円(前期比3.2%増)、経常利益8億4,000万円(同62.7%減)を見込む。

概要

●事業内容=プロフェッショナル人材に特化した会員制転職プラットフォーム「ビズリーチ」などの運営
●本社=東京都渋谷区渋谷2-15-1
●代表者=南壮一郎代表取締役社長
●設立=2020年2月(実質上2007年8月)
●上場前資本金=4億3,606万1,000円
●発行済み株式数=3,559万1,100株(上場時)
●筆頭株主=南壮一郎(上場前42.47%)
●公募株式数=212万7,700株
●売出株式数=1,124万8,700株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が26万6,900株)
●仮条件=4月6日に決定
●ブックビル期間=4月 6日から9日まで
●引受証券=野村、三菱UFJモルガン・スタンレー(主幹事)、SMBC日興、みずほ、大和、楽天、SBI、マネックス

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.7 21,492 511 11.73 0
2020.7 25,879 2,254 163.08 0
2021.7(予) 26,700 840 11.92 0
※単位100万円、1株利益は円

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