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IPO2021年11月19日

新規上場紹介 ブロードエンタープライズ 12月16日 マザーズ マンション向けネット環境の構築と保守・管理

ブロードエンタープライズ(4415)が12月16日、マザーズに新規上場する。

マンションオーナー、不動産管理会社、ハウスメーカーが建築・管理する集合住宅向けに光回線を敷設するインターネットシステムの導入工事から、ネット接続環境の維持、保守までのサービスを展開している。

入居率を高めたいオーナーの需要に応じて、全居室にネットを一斉導入する「全戸一括型」サービスの「B-CUBIC(ビーキュービック)」と、エントランスをオートロック化する顔認証付きIoTインターホンシステムの「BRO-LOCK(ブロロック)」を提供。導入にあたり初期費用がかからないほか、オーナーの資金負担を軽減させるサブスクリプションモデルとなっている。

主力のビーキュービックは入居者による申し込みが不要。通常、大手通信事業者のサービスは、入居者からの個別申し込みと導入工事が必要で、初期工事費用や月々の利用料負担が発生するが、ビーキュービックでは無料でネットの利用が可能となる。コールセンターを自社で運営しているため、ネットの通信障害やメンテナンスでも迅速な対応が可能だ。また、ブロロックやセキュリティカメラのサービスと組み合わせることで、スマートフォン、タブレット、PCでの遠隔監視もできる。

ブロロックを活用した集合玄関は顔認証をはじめICカード、QRコード、時限式暗唱番号といった各種認証による解錠手段を持つ。入居者は専用アプリを利用すればスマホで応答できるほか、不在時の訪問者の画像確認もできる。取り付け時に住戸内への配線工事が不要であり、ビーキュービックのネット回線と共用可能であるためオーナーのコスト負担も軽減される。

今後は物件に設置された各種IoT機器を一つのアプリで管理・運用できる「BRO-CLOUD(ブロクラウド)の導入も準備中だ。ネットを介するスマートロックやスマート宅配ボックスなど住宅設備と連携できるサービスも導入していく。

2021年月12期業績は、売上高24億3,900万円(前期比53.6%増)、経常利益は5億2,500万円(同2.7倍)を見込む。(NA)

概要

●事業内容=マンション向け高速インターネット「B-CUBIC」、後付けIoTオートロックシステム「ブロロック」を展開
●本社=大阪府大阪市北区太融寺町5-15
●代表者=中西良祐代表取締役社長
●設立=2000年12月
●上場前資本金=9,000万円
●発行済み株式数=289万9,000株(上場時)
●筆頭株主=中西良祐(上場前93.39%)
●公募株式数=51万5,000株
●売出株式数=21万3,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が10万9,200株)
●仮条件=11月25日に決定
●ブックビル期間=11月29日から12月6日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、SBI、SMBC日興、楽天、松井、マネックス、三菱UFJモルガン・スタンレー、岡三、岩井コスモ、東洋

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.12 1,421 204 48.50 0
2020.12 1,588 196 56.84
2021.12(予) 2,439 525 144.92 未定
※単位100万円、1株利益は円

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