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IPO2022年5月26日

新規上場紹介 ホームポジション 6月23日 スタンダード 合理的価格で高機能、デザイン重視の住宅提供

ホームポジション(2999)が6月23日、スタンダードに新規上場する。

品質、性能、居住性を追求した分譲戸建て住宅を合理的な価格で提供。風景に映える魅力的な外観デザインを打ち出している。主戦場となる郊外の分譲戸建て住宅はウィズコロナでの新しい生活様式で需要が拡大しており、デザイン性重視の商品戦略と相乗効果が出ている。

用地の取得からプランニングといった商品企画は自社で一貫して行うため、仕入れ判断をスピーディーに展開し、好条件の土地を適正価格で仕入れることが可能。地元仲介業者との強力なネットワークによる情報収集力や住宅開発にはハードルの高い形状の土地にも対応できる柔軟な商品企画力が強み。

近年、新築の分譲戸建て住宅はデザイン性を重視する傾向が高まっているなか、2021年2月にデザイン戦略室を新設。経験豊富なデザイナーを配置して、デザイン性を高める戦略にシフトした。一棟一棟個性のある住宅と、複数区画からなる分譲地は美しく統一感のある街並み、風景を創造している。

建築は協力業者に発注し、価格、品質、施工にかかる時間を総合的に判断して適切な業者を選定する。販売は自社ホームページなどを活用した直販と、販売力のある仲介業者とのタイアップを使い分ける。紙媒体からデジタルまで販売用ツールは自社で制作し、プランニングと一体化することで物件の魅力を伝える。SNS(交流サイト)も積極的に活用している。

現在、中心となる事業地域の東海エリアでは、創業以来地盤としてきた静岡県を深耕するとともに、愛知、岐阜県での事業エリアを拡大する。神奈川、東京などの関東エリアでも、地域の特性とコストを意識した商品企画で、さらなるシェア拡大を積極的に進める。中期的には毎年1店ペースで拠点を開設し、関東エリアの事業拡大を図っていく。その後は、デザイン力による差別化と施工能力強化により、全国供給を目指す。

2022年8月期の業績は売上高178億9,500万円(前期比33.3%増)、営業利益8億7,500万円(同20.7%増)を見込む。ウッドショックによる木材価格高騰の影響は織り込んでいるという。(HS)

概要

●事業内容=戸建分譲事業
●本社=静岡市清水区吉川260
●代表者=伴野博之代表取締役社長
●設立=1989年12月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=569万株(上場時)
●筆頭株主=伴野博之(上場前75.46%)
●公募株式数=110万株
●売出株式数=90万株(ほかにオーバーアロットメントで30万株)
●仮条件=6月3日に決定
●ブックビル期間=6月7日から13日まで
●引受証券=いちよし(主幹事)、静銀ティーエム、極東、東洋、マネックス、水戸、あかつき、岩井コスモ、SBI、楽天

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.8 9,985 ▼196
2021.8 13,425 658 91.35
2022.8(予) 17,895 780 105.02 25
※単位100万円、1株利益・配当は円、▼は赤字

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