長栄(2993)が12月24日、東証2部に新規上場する。

京都府を中心に関西地方や愛知県、東京都、神奈川県で賃貸不動産管理や、自社物件の賃貸、マンスリーマンション、ホテル運営を行う。2021年10月現在の管理戸数は2万5,173戸で、うち自社物件は4,609戸に上る。

不動産管理事業は入居者管理のほか、ビルメンテナンス、売買仲介、賃貸仲介、リフォーム工事など、マンションオーナーに賃貸経営で必要なサービスを提供。空室待ちが発生する入居率120%を目指し、入居者満足度を上げるため会員制クラブ設置などの独自施策を行っている。

不動産賃貸事業は不動産管理で得たノウハウを生かし、比較的築年数が古い物件でも家賃水準を高く維持するための改修や設備入れ替えを実施しつつ、スケールメリットによる維持管理コスト低減を図って、収益力増大につなげる。京都府内で66棟所有するのをはじめ、関西を中心に121棟保有している。

自社物件の管理を行っており、賃貸事業での物件増加が管理戸数の増加につながり、原価低減に貢献するなど、管理と賃貸の相乗効果が出ている。

22年3月期の業績は売上高83億8,400万円(前期比4.4%増)、営業利益18億3,300万円(同1.1%増)を見込んでいる。(HS)

●事業内容=不動産管理事業および不動産賃貸事業
●本社=京都市伏見区深草西浦町3-70
●代表者=長田修代表取締役社長
●設立=1988年4月
●上場前資本金=1億6,911万円
●発行済み株式数=446万6,300株(上場時)
●筆頭株主=長田修(上場前48.82%)
●公募株式数=新株発行65万3,000株、自己株処分12万7,000株
●売出株式数=30万株(ほかにオーバーアロットメントで16万2,000株)
●仮条件=12月8日に決定
●ブックビル期間=12月9日から15日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、大和、みずほ、岡三、SBI、楽天、松井、西村