ELEMENTS(5246)が12月27日、グロースに新規上場する。

ヒトがネットワークに直接つながる世界観を「IoP(Internet of Persons)」と定義づけ、「IoTセンサー」「ヒトに関するビッグデータ」「AI」を組み合わせることで、個人を自動で認証し、個人の特徴を解析してモノ・サービスを個人に最適化するためのシステム「AIクラウド基盤(IoP Cloud)」を提供している。

主力はオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」。スマートフォンなどで顔写真付きの本人確認書類と自分の顔を撮影し、それらを照合することで本人確認がオンライン・非対面で完結するといったもの。2018年11月、20年4月の犯収法改正により郵送を利用する本人確認の要件が厳格化したことから需要が高まり、金融機関や通信会社をはじめ、個人間シェアリングサービスやマッチングサービスなどについても導入が広がっている。

さらにネットバンキングやEC(電子商取引)サイト向けに、登録された本人であるかを認証する当人認証サービス「LIQUID Auth」も展開。初回登録から都度認証へと領域を拡大している。

また、個人最適化サービスとして、オフィス向けに専用アプリから同僚の所在や会議室の利用状況などをリアルタイムに確認できるサービスや、住宅向けに位置情報と連携した住宅機器の自動操作システムを提供。婦人靴(パンプス)や食品小売分野でも実証実験を行っている。(SS)

●事業内容=生体認証・画像解析・機械学習技術を活用した、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」などの個人認証ソリューションと、衣食住における個人最適化ソリューションの開発・提供
●本社=東京都千代田区大手町1-6-1
●代表者=久田康弘代表取締役
●設立=2013年12月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=2,009万6,700株(上場時)
●筆頭株主=久田康弘(上場前34.41%)
●公募株式数=5万株
●売出株式数=448万8,200株(ほかにオーバーアロットメントで68万700株)
●仮条件=12月8日に決定
●ブックビル期間=12月12日から16日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、SBI、大和