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IPO2023年10月17日

新規上場紹介 Japan Eyewear HD 11月16~22日 スタンダード 福井発・高価格帯眼鏡メーカー

Japan Eyewear Holdings(5889)が11月16日から22日のいずれかの日(上場日の4営業日前までに決定予定)にスタンダード市場に新規上場する。

眼鏡の製造・販売を手掛け、持ち株会社とグループ会社6社で構成される。1958年創業の金子眼鏡と95年創業の高級眼鏡ブランドのフォーナインズが2021年に経営統合し、持ち株会社として設立された。高齢化やスマートフォンの普及で眼鏡需要は増えており、同社が展開する高価格帯市場は堅調に推移。重視しているインバウンド客も回復傾向にある。

金子眼鏡事業はデザイン、製造、加工、販売までを自社で手掛ける。眼鏡の世界三大産地の一つ「福井・鯖江」をコンセプトにクラシックなデザインを中心としながら、年齢、性別を問わない顧客層が広がる。直営の国内77店舗のほか、フランス、中国にも出店。国内や東アジアの小売店、アパレル業者などに卸業務もしている。

フォーナインズ事業は高品質のフレームを追求。より機能性やモダンデザインに特化した商品を展開している。鯖江の外部協力工場に製造を委託し、国内12、シンガポール1店舗の直営店があるほか、国内外約1,000店舗の小売店と取引している。

鯖江には自社工場を3カ所所有し、年間9万本を製造。統合シナジーとして、フォーナインズ製品製造での金子眼鏡工場の活用や、金子眼鏡のノウハウを生かした直営店出店を強化していていく。さらに、インバウンド売り上げの拡大、中国を足掛かりにグローバル事業拡大で成長していく。

24年1月期の業績は売上高130億9,000万円(前期比22.1%増)、営業利益35億4,100万円(同59.1%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=アイウェアの企画・デザイン・製造・卸および販売
●本社=福井県鯖江市吉江町712-2
●代表者=金子真也代表取締役社長
●設立=2019年7月
●上場前資本金=1,000万円
●発行済み株式数=2,254万4,260株(上場時)
●筆頭株主=金子インベスト株式会社(上場前46.44%)
●公募株式数=140万株
●売出株式数=520万8,000株(ほかにオーバーアロットメントで99万1,100株)
●仮条件=10月30日に決定
●ブックビル期間=10月31日から最長11月13日まで
●引受証券=三菱UFJモルガン・スタンレー、大和(共同主幹事)、SMBC日興、野村、みずほ、SBI、岩井コスモ、楽天、マネックス、松井

業績推移(連結)

売上収益 営業利益 1株利益 配当
2022.1 7,073 1,130 9.78
2023.1 10,722 2,226 25.51
2024.1(予) 13,090 3,541 94.17 17
※単位100万円、1株利益は円

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