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IPO2022年10月18日

新規上場紹介 POPER(ポパー) 11月15日 グロース 学習塾のバックオフィス業務を効率化

POPER(5134)が11月15日、グロースに新規上場する。

学習塾を中心とする教育事業者などに、バックオフィス業務の効率化や保護者とのコミュニケーションを強化するSaaS型業務管理プラットフォーム「Comiru」を提供。収益モデルは、サービス導入時の初期費用、利用生徒ID数×ID単価に応じた月額費用によって構成される。

現在は3つのプランを展開しており、このうち「Comiru FREE」はWeb申し込み(エントリーフォーム)の作成や見込み客管理、口コミ収集&掲載などの生徒集客にフォーカスしたサービス、「Comiru PRO」は大手教育事業者向けに在籍生徒・契約情報・問い合わせ数、請求情報、退塾数、弟妹通学率など基幹システムの機能を提供している。

また、「Comiru」は専用アプリやLINEとの連携で保護者向けに生徒の勉強の様子や進捗、今後の学習計画、お知らせなどをタイムリーに配信する機能も備えている。学習塾にとってはコストと時間の削減だけでなく、保護者とのコミュニケーションが強化され、その結果退会の減少につながり、売り上げの向上にも貢献するという効果が期待できる。

さらに「Comiru」と連動する形で、塾に特化したオンライン授業・自宅学習支援サービス「ComiruAir」、講師のシフト管理、勤怠管理、給与管理、講師連絡までを一括で行う「ComiruHR」といった関連サービスも展開している。

2022年10月期は人員増強や社内体制強化などに積極的に取り組む一方、有料契約企業数の増加により、6月に営業利益での単月黒字を達成した。第3四半期(5~7月)時点で有料契約企業数、利用生徒ID数、ARPU(ユーザー1人当たりの平均売上金額)、ARR(年間経常収益)はいずれも堅調に推移し、事業は順調に拡大している。

主要顧客は学習塾だが、近年は英会話、音楽教室、プログラミング教室など習い事全般の顧客事例が増えており、引き続き教育業界へのタッチポイントの深化・多様化を進めることで顧客基盤のさらなる拡大を図る。また、今後は従来注力してきたバックオフィス業務と保護者コミュニケーション周辺のサービスに加えて、教育業界全体の業務の効率化と可視化をより多くの範囲で実現し、顧客企業の経営課題を解決する総合プラットフォーマーとしての価値を高めていく方針。新規事業として、「Comiru」を利用する各講師が得意な科目や空き時間などを活用した個別指導マッチングサービスの提供なども視野に入れている。(SS)

概要

●事業内容=教育事業者などのバックオフィス業務の効率化及び保護者とのコミュニケーションを強化するSaaS型業務管理プラットフォーム「Comiru」の開発・提供
●本社=東京都中央区日本橋茅場町1-13-21
●代表者=栗原慎吾代表取締役
●設立=2015年1月
●上場前資本金=1億7,111万円
●発行済み株式数=378万53株(上場時)
●筆頭株主=栗原慎吾(上場前30.38%)
●公募株式数=20万株
●売出株式数=32万6,400株(ほかにオーバーアロットメントで7万8,900株)
●仮条件=10月26日に決定
●ブックビル期間=10月28日から11月4日まで
●引受証券=大和(主幹事)、みずほ、SBI、岩井コスモ、松井、東洋

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.10 442 ▼181
2022.10(予) 660 ▼37
2023.10(予) 903 61 14.88
※単位100万円、1株利益は円。▼は赤字

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