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IPO2020年2月25日

新規上場紹介 関通 3月19日、マザーズ EC向け配送センター代行業務を展開

関通(9326)が3月19日、マザーズに新規上場する。

主にEC(電子商取引)・通信販売事業者から販売商品の入庫・出庫、在庫管理などを受託し、顧客に代わって配送センター業務を行っている。自社開発の倉庫管理システム「クラウドトーマス」、チェックリストシステム「アニー」を作業の平準化・効率化、作業ミスの予防に活用。これらのシステムは顧客にも販売している。

受注管理業務の代行サービスや、物流現場の改善方法を提案するコンサルティングサービスなどと連携することで、顧客の販売活動のバックヤード業務を一括受託する体制を構築。受注管理業務はRPA(ロボットによる業務自動化)の活用やミャンマーのBPO(業務の外部委託)センターに業務を外注するなどの効率化を推進している。

足元では、毎月開催する「学べる倉庫見学会」を通じた新規顧客獲得や、増床した関西主管センターにおける顧客の新規導入に取り組んでいる。楽天(4755)とは資本業務提携関係にあり、昨年3月から「楽天市場」の出店者向け物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」の業務を受託している。

その他の事業では、外国人技能実習生の受け入れを希望する顧客向けに、就業時に即戦力となる人材をミャンマーで育成するサービスを展開しており、今後も強化を図る方針。また、障害を抱える児童向けに放課後などデイサービスの教室も運営している。2019年2月期の第3四半期(昨年3~11月)は企業主導型保育園を開設した。

概要

●事業内容=主にEコマースを展開する顧客の配送センター業務を代行する「EC・通販物流支援サービス」など
●本社=東大阪市長田1-8-13
●代表者=達城久裕代表取締役社長
●設立=1988年4月
●上場前資本金=1億1,075万円
●発行済み株式数=287万5,000株(上場時)
●筆頭株主=ロジ・エステート(上場前50.72%)
●公募株式数=60万株
●売出株式数=25万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が12万7,500株)
●仮条件=2月28日に決定
●ブックビル期間=3月3日から9日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、SBI、SMBC日興、エース、マネックス、岡三、極東、岩井コスモ、むさし

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.2 5,254 139 27.99 0
2019.2 6,468 103 38.88 0
2020.2(予) 7,391 210 58.99 0
※単位100万円、1株利益は円

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