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コラム2026年6月19日

【速報版】竹中三佳の株Catch one’s eye Part.613 アサヒGHDに3つの注目材料

7月8日 延期されていた決算を発表

今週末は父の日です。感謝を込めて贈る一本として人気を誇るのが、アサヒグループホールディングス(2502・P)の「アサヒスーパードライ」です。

一方で、同社の株価は年初来安値圏で推移しています。背景の一つが昨年9月29日に発生したサイバー攻撃によるシステム障害です。受注・出荷の一時停止が響き、同社は6月11日、通期業績予想を下方修正。原材料費の高騰も重荷となり連結純利益予想を1,675億円から1,200億円へ、売上収益も600億円引き下げました。影響額は予想ベースで開示済みで、延期されていた通期決算は7月8日に予定されます。市場の関心は悪材料の確認から、回復の道筋へと移りつつあります。

その回復を担う第一の材料が夏商戦です。同社は6月16日、「アサヒスーパードライ 爽快辛口」を数量限定で発売しました。炭酸を強め、キンキンに冷やすことで辛口のうまさを際立たせた商品で、5月発売の「冷涼辛口」に続く「冷え」訴求の第二弾。主力ブランドのてこ入れが国内事業の挽回を後押しします。

第二は、10月の酒税改正です。ビール系飲料の税率が350ミリリットル換算54.25円に一本化され、ビールは減税に。高いブランド力を持つアサヒには拡販の好機となります。

第三が、中長期の成長を託す東アフリカ事業です。英ディアジオから、ケニア・ウガンダ・タンザニアで展開するEABL株を間接的に65%取得。約4,654億円を投じ、2026年下半期に完了予定です。人口増加が続く成長市場への進出は、成熟する国内を補う次の収益柱となり得ます。規模が大きいだけに財務負担への懸念もあります。ただ、これまで着実に借入金を圧縮してきたアサヒだからこそ踏み切れた、攻めの一手とも言えます。

関門は7月8日。三つの材料がどう業績に結び付くのか。冷えたグラスにスーパードライを注ぎながら、反転のシナリオに注目したいと思います。

竹中三佳さんのプロフィール

タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

※速報版は最終的な校了前の紙面記事です。今後、修正等が入る場合があります。

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