セイワHD(523A)が3月27日、東証グロースに新規上場する。
同社は、製造業を営む中小企業をM&Aし事業承継するプラットフォーマー。事業承継の対象は、モノづくりにおいて①高いシェア②高い参入障壁③独自技術・設備④高度な人材?代替可能性が低い――といったニッチトップになり得る特徴を持ちながら、後継者の不在などにより事業の継続が困難な中小企業。
こうした中小製造企業と、グループのコア技術である「職人技」「設計・企画力」「設備力」を掛け合わせることで多様なモノづくりのニーズに応え、また、各グループ会社のポテンシャルを最大限に発揮することで顧客の期待を超える提案を目指している。さらに、グループ会社のバックオフィス機能を集中させることで徹底的に低コスト化を図るとともに、営業・製造・開発などの戦略策定やグループシナジーの追求による生産性向上のための事業支援を行う。その成長により得た資金を経営効率化のためのIT投資や経営管理人材の増員、設備投資、新規M&Aに活用することで競争力を一層強化する。結果、グループ会社の独自性向上やシェアアップが可能になる。これら循環を適切に加速させることで、グループ会社を支援する“セイワプラットフォーム”自体も自走的に成長する。
経営戦略は、「M&Aによるロールアップ成長」と、「セイワプラットフォームによる既存事業の成長」という2つのエンジンで業容拡大、事業ポートフォリオを強化。M&A先の選定は参入障壁や業界シェア、同社ボードメンバーとの技術的な理解度などを基にスクリーニングし、注力市場を選定。加えて競合優位性、EV/EBITDA評価を行い、原則マルチプル5倍以内の企業、オーナーと価値観や方向性が一致していることを重視し、M&A、PMI(M&A成立後に行われる統合プロセス)を実行している。
競合他社は同業のほか、買収ファンド(PEファンド)などだが、同社は買収ファンドや大手事業者が取り組み困難な小規模企業をターゲットとし、また、オーナーの事業承継ニーズに応えられるよう売却を前提としない中長期的な株式保有を行う戦略により、他社との差別化を図っている。
1995年に設立された溶接会社のセイワ工業が前身。2019年からM&Aを積極化し、現在、同社および連結子会社15社で構成される。(Q)
概要
●事業内容=製造業の事業承継推進、プラットフォーム化によるグループ経営
●本社=愛知県名古屋市中区錦1-8-11
●代表者=野見山勇大代表取締役社長
●設立=2021年1月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=1,880万5,000株(上場時)
●筆頭株主=野見山勇大(上場前69.89%)
●公募株式数=372万株
●売出株式数=168万株(ほかオーバーアロットメントで81万株)
●仮条件=3月10日に決定
●ブックビル期間=3月11日~17日
●引受証券=SBI、みずほ(共同主幹事)、大和、東海東京、楽天、松井、マネックス、静銀ティーエム、極東
業績推移(連結)
| 売上収益 | 税引前利益 | 1株利益 | 配当 | |
| 2024.5 | 7,276 | 445 | 20.92 | ― |
| 2025.5 | 7,769 | 563 | 23.34 | ― |
| 2026.5(予) | 7,779 | 1,490 | 66.43 | ― |
| ※単位100万円、1株利益は円 | ||||
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