犬猫生活(556A)が4月23日、グロースに新規上場する。
「全ての動物とその家族の幸せな生活のために」を経営理念に、犬猫生活ブランドのオリジナルペットフード販売を主力にしているほか、動物病院の運営、ペット関連イベントへのブース出展などを手掛けている。
創業者の佐藤淳氏が食材宅配の企業に在職中、栄養不足でやせた妊娠中の野良猫を保護したことから、動物たちの暮らしを支える仕事をしたいと2018年5月に創業。前職の経験を生かして、日本人の食が世界的に高い評価を受けているように、日本の動物のために安心して与えられる国産フードが必要だと、オリジナルのペットフードを開発した。
ペットフードは現在、自社のEC(電子商取引再度)、アマゾン、楽天市場などの他社EC、卸業者を経由して、ホームセンターやペットショップなどで販売する卸販売の3チャネルがある。自社ECは95%が定期購入のサブスクリプションモデルで、安定性が高い。犬猫生活ブランドの認知を最優先するため、商品ごとの独自名称は設定せず、シンプルなカテゴリ名に統一して展開。総合栄養食、サプリメント、おやつ、トッピングなど多様な製品を販売している。
生活サービスでは動物病院とトリミングサロンの運営で、ブランドの認知拡大とペット領域における専門家としての信頼性向上を目指す。イベントなどでのエンターテイメントでも認知拡大と顧客満足度向上を努めている。
ペットの家族化の進展で、国内のペットフードは高付加価値商品の需要が増加。関連市場は6,510億円に上る。そのため、動物福祉活動を通じたブランド価値向上、M&Aの積極推進、顧客接点の最大化のための卸店舗の拡充を通じて国内マーケットシェアを拡大。海外市場への展開も目指しており、昨年5月に台湾で犬向けの「手作りごはん」の販売を開始した。
また、犬猫の殺処分ゼロを目指し、経常利益の上限2割を動物福祉団体に寄付していることも特徴だ。筆頭株主が実業家の前澤友作氏が私財を投じて設立した前澤ファンドであることも話題。
26年4月期の業績予想は売上高44億4,900万円(前期比53.3%増)、営業利益6億600万円(同6.5倍)を見込んでいる。(HS)
概要
●事業内容=ペットフードをはじめとしたペット関連商品の企画・製造・販売
●本社=東京都新宿区市谷船河原町9-1
●代表者=佐藤淳代表取締役社長
●設立=2018年5月
●上場前資本金=9,900万円
●発行済み株式数=261万6,000株(上場時)
●筆頭株主=前澤ファンド(上場前44.59%)
●公募株式数=33万株
●売出株式数=28万株(ほかにオーバーアロットメントで9万1,500株)
●仮条件=4月6日に決定
●ブックビル期間=4月8日から14日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、岩井コスモ、岡三、極東、東海東京、松井、マネックス
業績推移(単独)
| 売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
| 2024.4 | 1,791 | ▼42 | ― | ― |
| 2025.4 | 2,901 | 89 | 90.82 | ― |
| 2026.4(予) | 4,449 | 600 | 207.04 | ― |
| ※単位100万円、1株利益は円、▼は損失 | ||||
※速報版は最終的な校了前の紙面記事です。今後、修正等が入る場合があります。
