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コラム2026年4月3日

【本日のマーケット】4月3日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

4月3日(金)のマーケット                                                                   

トランプ大統領が演説で「今後、2~3週間はイランに対し猛烈な攻撃を加える」と語ったため、4月2日の米国株式市場は安寄りした。だが、イランはホルムズ海‌峡の船舶の航‌行を‌監視​するため、‌協定文‌書を​オマーン‌と共同で⁠作成していて、イランの外務次官が「船舶の安全な通航を促進し、より良いサービスを提供することを目的としている」と語ったため、押し目買いが入った。NYダウは一時小幅高となり、その後は小幅安で推移した。ナスダックも同様の動きだが、終値は小幅高となった。電気自動車メーカーのテスラは1~3月の全世界販売台数が35万8,023台で、アナリスト予想の平均の37万2,160台に届かなかったため売られた。2四半期連続でアナリスト予想を下回った。インテルは資産運用会社アポロ・グローバル・マネジメントに売却していたアイルランドの工場持ち分49%を買い戻すため、142億ドル(約2兆2600億円)を支払うことで合意した。製造能力を取り戻すことが好感され株価は上昇した。NYダウは前日比61ドル(0.13%)安の46,504ドル。NASDAQ総合指数は前日比38ポイント(0.18%)高の21,879、S&P500指数は前日比7ポイント(0.11%)高の6,582。

日経平均は反発。イランがホルムズ海峡の航行管理に関する枠組みをオマーンと策定中で再開への動きと好感された。米マイクロソフトが日本でデータセンターなどに100億ドル(約1兆6000億円)を投資すると発表し、連携相手のさくらインターネットが急騰。古河電工やフジクラも連想買い。太陽誘電と村田製作はJPモルガンが格上げ。東京製鉄はオアシスが大株主浮上で急伸。ニトリや中外薬は安い。リョーサン菱洋は特約店契約終了で急落。

スタンダード市場では、アサヒエイトウが「希ガス」貿易の協業検討開始でストップ高。経営学者の岩尾俊兵氏が3月26日に社長に就任したことでストップ高が続いたトライアイズは再びストップ高。多摩川HDは反発。ユニチカは続落、太平洋興発とワシントンホテルは反落した。

グロース市場では、パワーXは森トラストが同社の蓄電システムを使用する見通しで急伸。ホルムズ海峡閉鎖により節電の必要性が意識され、インフォメティスがストップ高。VALUENEXは航空自衛隊から受注しており防衛関連として物色。テラドローンは反落。

日足チャート上では、長めの上ヒゲと短い下ヒゲを伴う実体線の短い陽線。5日移動平均(5万2455円)と25日移動平均線(5万4057円)のレンジ内での推移となった。今週はパラボリックが陽転となっただけに、来週は25日移動平均線の回復に期待したいところ。週足では、上下に長いヒゲを伴う陽線。上値は13週移動平均線(5万4555円)で抑えられたが、終値は26週移動平均線(5万2233円)がサポートとなった。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。今後 2週間くらいは神経質な流れが継続すると見なければならないようです。日経平均は51,000〜56,000 円程度の往来相場が続くのでしょう。

米国とイランの軍事衝突は、丸 4 週間が経過して重大な局面を迎えつつあります。戦況の先行きを予想するのは極めてむずかしいのですが、リスクの所在は特定できるようになってきました。

原油価格の高騰が市場の関心の中心に移行してきました。先週までは「ホルムズ海峡の封鎖→原油の途絶ショック」が市場を支配していましたが、IEA による国際備蓄の放出により最悪のシナリオは後退しています。

今後は原油価格の高止まり警戒が前面に出て、株式市場ではセクター間の収益格差が問われる時間帯に入りそうです。

円安への流れが強まりやすい状況ですが、かつてほど輸出関連企業のメリットとしては受け止められにくいためこれもリスクのひとつに数えられます。日銀の手腕が問われることになります。

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注目記事 Pick up
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【アクティビスト銘柄“急伸の競演”
日本証券新聞 4月6日(月)紙面1面TOP記事掲載 

買い増しは? 三者三様の投資スタンスを探る

毎度トランプ発言で真っ先に“被弾”するのが東京市場。2日前場中の演説を受けて急落したものの、当の米国市場が穏健な反応にとどまったため、3日は下げ分を引き戻して始まった。とはいえ3日は米・欧・香港市場休場の様子見気分からもうひとつ伸び切れない展開。そんななかで話題を集めたのが、アクティビストが新規保有報告を行った2銘柄の急伸だ。

香港オアシスが取得した東京製鉄(5423・P)が一時21.2%高でプライム上昇率2位。シンガポールの3Dインベストメント取得のカシオ計算機(6952・P)も一時9.9%高の同7位となった。カシオは3月の日経平均除外で売られていた分、反発のバネが効いた格好だ。31日引けのタイミングで急落場面を買っていた“イベント投資派”はホクホクか。

ちなみに、同じアクティビストでも、オアシスと3Dは買い付けパターンがまるで異なる。3Dの新規取得報告は昨年来3銘柄目。少数の銘柄に絞って買い進むパターンで、昨年のスク・エニと三井倉庫のその後の大幅な保有増は表の通りだ。

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今日の市況概況
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4月3日(金)☆[概況/大引け] 

日本にとっては通行料よりも原油価格の下落の影響が大きい

大引けの日経平均は660円高の5万3,123円、TOPIXは33ポイント高の3,645ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,167、下落銘柄数は359。出来高は16億8,696万株、売買代金は5兆1,384億円。
日経平均は反発。
イランはホルムズ海峡を通航する船舶に対して、1回当たり最大(約3億円)の通行料を課し始めた。
通行料は復興資金に充てるようだ。

SMBC日興証券では、日本が通行料を支払うと年間で2,700億円程度の負担となると指摘。
一方、紛争鎮静化から原油価格が攻撃開始前の1バレル=70ドル程度に下落すれば、輸入代金は5兆円程度減少すると試算されるため、日本にとっては通行料よりも原油価格の下落の影響が大きいと解説した。

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