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コラム2026年5月8日

【本日のマーケット】5月8日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

5月8日(金)のマーケット                                                                   

5月7日の米国株式市場は反落。イランの革命防衛隊に近いタスニム通信は6日、関係者の話として「アメリカの最新の文書に受け入れ難い内容が含まれていて、イランはまだ正式に回答していない」と報じた。イランのファルス通信は「アクシオスの報道は事実ではない。実態に基づくものというより原油価格の引き下げを狙ったもの」と報じている。AMDとアーム・ホールディングスが反落した。ソフトバンクグループ傘下​のアーム・ホールディングスは第1四半期(4~6月)の売​上高見通しはアナリスト予想を上回ったが、ス​マートフォン​市場の低迷や新たな半‌導体⁠の需要に対応する供給確保の難しさを警告し​たことで売られた。NYダウは前日比313ドル(0.63%)安の49,596ドル。NASDAQ総合指数は前日比32ポイント(0.13%)安の25,806、S&P500指数は前日比28ポイント(0.38%)安の7,337。

日経平均は反落。米国がイランに報復攻撃したが「停戦は継続」とのことでろうばい売りは限定的。ただ、ワシントンポストがイランは米国による封鎖に少なくとも3~4カ月耐えられると報じたため、下げ幅が拡大した場面もあった。SBG、古河電工、イビデンが反落。トヨタは今期20%営業減益予想で年初来安値。IHIは今期45%営業増益予想で買われた。F&LCは通期業績予想の上方修正と株式分割で高い。リクルートはUBSが格上げ。

スタンダード市場では、日本電子材料やアオイ電子が反落。千代田化工建設が売られた。クックパッドは年初来安値。一方、サンコールはデータセンターに使う光通信コネクターへの期待が寄せられた。ReYuuはスーパー・マイクロ・コンピューターと業務提携でストップ高。

日経平均に対して出遅れ感が目立つグロース市場は値上がりが目立った。ドローン関連と衛星関連が上昇を牽引。パワーエックスはモンテネグロの国営電力会社と蓄電システムに関する戦略的協力で急騰した。QDレーザやオキサイドが大幅高。

日足チャート上では、長めの下ヒゲを伴う実体線の短い陽線。昨日の大陽線内での値動きとなった。下値は6万2000円台を割り込むことなく、押し目買いの勢いを感じさせる。昨日同様に連日で売買代金が10兆円越えとなっており、市場エネルギーの強さもうかがえる。25日移動平均線からの上方かい離率は依然として9%越えと、過熱水準にある。週足では大陽線を示現。13週・26週共に右肩上がりの強い動きを示しているが、ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(6万1363円)を上抜いており、一旦の天井形成も考えられる水準となっている。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。GWの5連休が明けてすぐに日経平均がは63,000 円に到達しました。前人未踏の高値です。

歴史的な大台をあっさりと越え、市場は楽観ムードに包まれているかのようにも見えます。

しかし実態はまったくの逆で、目の前で起きている株価の急騰はかなりの部分、脆弱な「砂上の楼閣」に近い危うさも含んでいるようにも感じられます。

現在の株価上昇を牽引しているのは、指数寄与度の大きな特定の銘柄への集中投資に負っている部分が大きいようです。腰の座った長期投資の資金とは考えにくい部分があります。

イラン・米国間の停戦期待という地政学リスクの緩和的な動向が、ショートポジションの急激な買い戻しを誘発した側面もあるはずです。日経平均の華々しい値動きの影で、TOPIX がさほど連動せずに推移していることからもその状況が見てとれます。

当面の動きとしては利益確定売りと、日経平均が先行して上げた分を打ち消すことも考えられます。警戒感が高まるフェーズに入るのでしょう。一時的に 60,000円の大台を下回るまでの調整を経て、そこでようやく落ち着きどころを模索する過程に移行するでしょう。

決算発表シーズンも後半戦に入ります。金利上昇でも業績堅実なセクター、銘柄を選んでゆきたいところです。

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注目記事 Pick up
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【フィジカルAIが活況
日本証券新聞 5月11日(火)紙面1面TOP記事掲載 

テーマ性と堅実な業績が手掛かり

安川電機(6506・週足)

主力銘柄にストップ高が続出した生成AI関連はさすがに一服となったが、8日の東京株式市場で活況となったのが安川電機(6506・P)ファナック(6954・P)などのフィジカルAI関連だ。両社は外資系証券の目標株価引き上げもあり、大幅高で年初来高を更新した。工作機械セクターにも高値更新が相次いでおり、設備投資関連に投資妙味が増している。

フィジカルAIは高市政権が推進する成長戦略の柱だが、中国も国策として育成を進めており、国際競争を勝ち抜くため、今後一段と政策の追い風が強まる可能性がある。中国が3月に公表した第15次五カ年計画ではAIを軸にしたデジタル化・スマート化、先進製造業の強化など通じて、生産力を新たなステージに引き上げる方針が掲げられている。

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今日の市況概況
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5月8日(金)☆[概況/大引け] 

イランが疲弊という見方で下げ渋り

大引けの日経平均は120円安の6万2,713円、TOPIXは11ポイント安の3,829ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は712、下落銘柄数は820。出来高は30億3,685万株、売買代金は10兆9,631億円。
日経平均は反落したが下げ幅は小幅。
米国がイランに報復攻撃したが「停戦は継続」とのことでろうばい売りは限定的だった。

SMBC日興証券の解説によると、イラン革命防衛隊は予算として、原油を現物支給されているが、米国による海上封鎖で原油輸出が出来なくなっているため収入は激減すると指摘。
原油輸出が出来ないことで、原油貯蔵施設は満杯となり、原油生産が出来なくなる。
イランの油井の多くが1970年代以前のもので、古い油井は一度稼働を停止すると、二度と使えなくなるリスクが極めて高いと推測している。
そのため、時間が経てば経つほど、イラン側には不利となり、戦闘終結交渉の動機が高まっていくだろうと予想している。

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